2026.02.05【衆院選|新潟1区】中道前職に 新人4人が挑む:シリーズ候補を追う⑤【新潟】
期日前投票は7日(土)まで、投開票は8日(日)
衆議院議員選挙の県内小選挙区の戦いをお伝えするシリーズ、5回目は【新潟1区】です。
【新潟1区】には、5人が立候補しています。
届け出順に、中道改革連合の前職・西村智奈美さん、自民党の新人・内山航さん、参政党の新人・小池幸夫さん、日本維新の会の新人・伊藤和成さん、共産党の新人・中村兵夫さんです。
選挙戦も終盤を迎えるなか、各党はいま、どんな風向きに置かれているのか。1議席をかけた5人の戦いを追いました。
―――<中道・前 西村智奈美候補>
4日、党の「女性の顔」として広報用動画の撮影に臨んでいた中道の前職・西村智奈美さん。前回選挙は立憲民主党公認として、新潟1区のすべてのエリアでトップの得票をたたき出し圧勝しました。
ただ、今回は新党・中道からの出馬。情勢調査で自民の勢いが増していると伝えられるなか、衆院議員を7期務めるベテランも危機感を隠しません。
■中道・前 西村智奈美候補
「高市政権の高い支持率、一方で新しい政党ができてここに対する期待もあるなかで、風の向き・強さが正直言ってよく分からない。本当に変わりやすい、そういった選挙。」
序盤に凍った路面で転倒し、右手首を骨折。ケガを抱えながらの選挙戦です。西村さんの選挙スタイルはこまめに街頭に立ち、直接 声を届けること。
4日は、午前中の2時間で7カ所の街頭に立ちました。
■中道・前 西村智奈美候補
「一人でも多くの人に私の声と考えを聞いてもらって判断材料にしてもらいたい。そのうえで選んでもらいたいと思っているので、できる限り。」
食料品の物価引き下げや介護・福祉の現場で働く人の賃金上昇の実現を訴え、終盤は自民一強への批判も強めます。
■中道・前 西村智奈美候補
「物価高の中で皆さんの暮らしが大変なときに、生活の支援にしようと私たち(立憲)が提出した(ガソリン税率廃止)暫定法案の成立は、与野党の力が逆転した国会だったからこそ、なしえたこと。」
週末に行った新潟市の繁華街・万代での街頭演説には、ともに新党を結成した公明党の市村浩二県本部代表も同席。終盤に向けてのテコ入れです。
■公明党県本部 市村浩二代表
「(Q.感触としてはいい?)いいとは言えないです。いいというか、とにかく全力で。うちの支援者も実際に候補者に会うなかで、熱い熱量はすごく出てきたかなと。」
公明党との連携を図りながらも、これまで野党共闘で勝ち上がってきた背景もあり、自民批判票をどれだけ取り込めるかが勝利のカギです。
■中道・前 西村智奈美候補
「緊張感のある多様な国会、それを作ることが生活を前に進める意味では必要なこと。これからさらに勢いを加速していけるのではないかと思っている。」
―――<自民・新 内山航候補>
■自民・新 内山航候補
「応援しよう、内山航!」
自民党の新人・内山航さん。3日は約500人が集まるなか、花角知事や1区内の市長、そして党本部から鈴木俊一幹事長が応援に入りました。
■自民党 鈴木俊一幹事長
「自由民主党も変わらなければならない。時代とともに脱皮を重ねなければ成長しない。ぜひ内山さんのような方に我々の仲間に入っていただく。」
■花角英世知事
「国と新潟県を結ぶ努力をしてもらえるのであれば、一緒になって私も前に進みたい。ぜひ一緒にやりましょう。」
3期務めた新潟市議の経験と人脈を生かし、地元企業や青年会議所関係者らが率先して活動に参加。とくに50代以下からの支持を集め、中道の前職・西村さんとは「横一線」の激戦が伝えられています。
■自民・新 内山航候補
「あと一歩抜け出させていただきたい。確かに相手は強い。壁は高いかもしれない。でも、皆さんの1票1票でその高い壁を乗り越えて、その壁の向こう側を皆さんと一緒に見たい。」
当初から知名度不足を課題と捉えていた内山さん。高市政権の高い支持率を「追い風」としながらも、アピールするのはあくまで自身の顔です。
■自民・新 内山航候補
「瞬間最大風速で当選するのではなく、しっかりとした足場を作ろうと。高市さんが人気があるから高市さんを前面に出そうとは考えていない。」
4人の子どもを持つ父親。子育てに優しい社会の実現に加え、新潟市の都市開発促進も訴えますが、もっとも強調するのは…。
■自民・新 内山航候補
「(新潟1区は)政権与党につながる国会議員がいない。国と県と市の最後のピースが埋まっていない。新潟の衰退、何か閉塞(へいそく)感を感じませんか。私はそれが悔しいから今回、市議会議員を辞して立候補した。」
自民党候補が新潟1区で最後に勝利したのは、2014年。
2021年11月以降は、自民党衆院議員の空席が続いています。
議席奪還へ、終盤は総力戦です。
■自民・新 内山航候補
「陣営のみなさんも本当に一生懸命やってもらっているし、妻も母も動員して頑張って回っているので、もっともっと頑張りたい。」
―――<参政・新 小池幸夫候補>
参政党新人の小池幸夫さん。2日夕方、新潟市内のスーパー近くで街頭演説に臨みました。
■参政・新 小池幸夫候補
「参政党は、消費税・インボイス制度は廃止。消費税を廃止すれば、国民みんなが使えるお金が増える。」
2025年の参院選で躍進した参政党。今回の衆院選は、県内の全選挙区に擁立しました。
■参政・新 小池幸夫候補
「みんなが政治に興味を持たず投票に行かなければ、いままで通りの組織票で同じような人が当選して、同じような政党が政治をやる。そしたら変わらない。」
強調するのは、既成政党との違い。無党派層の取り込みを図ります。参政党の代名詞と言えるのがSNSの活用です。先週、休憩で寄った事務所でもスマホの前に立っていました。
■参政・新 小池幸夫候補
「選挙戦もあと10日、頑張ります。」
2025年の参院選では、広報担当だった小池さん。SNSはお手の物です。
■参政・新 小池幸夫候補
「(選挙で)新しいSNSを作ったが『いいね』も多いし、勢いはあると思う。」
佐渡在住の小池さんは、この選挙戦をホテルに泊まり込みながら戦っています。支えるのは、ボランティアたち。それでも人手は足りないといいます。
■参政・新 小池幸夫候補
「(証紙を)昨日も貼ってましたよ。何百枚も貼りました。微妙な気分。自分で証紙を貼るのは。」
ラストスパートへ意気込みます。
■参政・新 小池幸夫候補
「前回の参院選も後半にかけて勢いが出てきたので、今回もそうなるように新潟(1区の)候補5人出ているので、ぜひ気持ちを入れて演説していきたい。」
―――<維新・新 伊藤和成候補>
日本維新の会の新人・伊藤和成さん。国政、初挑戦です。
■維新・新 伊藤和成候補
「東区民の一人としてなんとかこの東区を起点として日本を動かしたい。無名の新人ではありますが、私もまた政権与党の公認候補者です。」
自民党と連立を組み、与党としての推進力を前面に打ち出す伊藤さん。首都圏での災害時に新潟を防災拠点とすることや、新潟空港の鉄道乗り入れなどを訴えます。
■維新・新 伊藤和成候補
「国際空港があって、港があって、東京と直結している。人やモノや金をたくさん呼び込む。新潟で経済が回るようになる、私たちの所得が増える。そのときは新潟市民の税金を減らしたいと思っている。」
妻と高校3年生の息子と3人暮らし。家族でも政治の話をすることがあるといいます。
■維新・新 伊藤和成候補
「妻から言われるのは『(演説が)私には全然刺さっていないから』と。『私は一般の感覚だから私に刺さることが言えたら、それはちゃんと演説できていることになるから』と。」
つかの間の昼食時間も、SNSでの発信を欠かしません。とくに若い層をターゲットに訴えていきたいと話します。
街宣車での演説中も、高校生を見つけるとー
■維新・新 伊藤和成候補
「18歳ですか。投票権持ってますね。」
■高校生
「初めて持ちました。」
■維新・新 伊藤和成候補
「世の中に対して何だこれ、どうなっているんだと思ったら、10人集めて投票に行ってもらえたら、それで世の中に参加してもらえたら。」
自民・参政の候補も出馬するなか、保守層にどう食い込むか。そして、無党派層が多いとされる都市部でどれだけ浸透できるかが勝負です。
■維新・新 伊藤和成候補
「自分のできることを命の限り走り続けて訴えていきたい。私が生活者の一人だと、みなさんと同じだと訴えていきたい。」
―――<共産・新 中村岳夫候補>
共産党・新人の中村岳夫さん。3日、新潟市内の会場で演説しました。
■共産・新 中村岳夫候補
「私たちの暮らしはとても大変。私は思想だけでは飽き足らず、とうとう家計の数字まで赤くしてしまった。そもそも日本を賃金の上がらない国にしたのは誰でしょうか。」
前回に引き続き、1区にのみ候補者を擁立した共産党。他の野党との違いを強調します。
■共産・新 中村岳夫候補
「原発ゼロを皆さんに約束できるのは、日本共産党の中村岳夫、私ただ一人だ。」
応援弁士もたたみかけます。
■共産党 小池晃書記局長
「立憲民主党が公明党と合流してしまった。安保法制の廃止や原発ゼロも言わなくなってしまった。これでは自民党と対決できなくなってしまう。」
他の野党を批判しながら、今回も2~5区に候補者を擁立しない理由について、県トップのこの人に聞きました。
■共産党県委員会 樋渡士自夫委員長
「市民と野党の共闘の積み重ね、今後を展望してベストではないがベターで候補者を擁立しなかった。」
どういうことでしょうか。
■共産党県委員会 樋渡士自夫委員長
「中道改革連合。2年・3年・4年と続くとは私にはとても思えない。選挙互助会だと思うが、この後 知事選だけではなくて、国政選挙も考えていろんな可能性に対応する。」
前回同様、2~5区は自主投票とし、旧立憲との連携の芽を残しました。
唯一、小選挙区で戦う中村さん。病院職員として患者に寄り添ってきた経験を持ちながら、政治の世界に飛び込みました。
■共産・新 中村岳夫候補
「医療機関の頑張りでは救える命に限りがある。金の切れ目が命の切れ目というのは悲しい時代。政治を変えていかなければ。」
共産票の獲得へ責任を実感しているといいます。
■共産・新 中村岳夫候補
「自分が1区の候補者として頑張ることは、イコール共産党の比例票を掘り起こすことでもある。」
比例票の獲得に注力しつつ、中道の側面支援も視野に入れる戦い。ただ、宿敵・公明党と合流した中道の候補にどれだけの共産票が流れるのか未知数です。