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2026.02.10【特集】県内の「中道改革連合」全敗のワケ、困惑の新党結成・・・高市旋風も直撃:衆院選検証①【新潟】

【特集】県内の「中道改革連合」全敗のワケ、困惑の新党結成・・・高市旋風も直撃:衆院選検証①【新潟】
急ごしらえの新党結成が〝凶〟と出た要因はなんなのか
2月8日、投開票された衆院選。県内の5つの小選挙区では、新党・中道改革連合が全敗を喫しました。高市旋風が巻き起こったとはいえ、急ごしらえの新党結成が〝凶〟と出た要因はなんなのか。そのワケを探ります。

解散の1週間前-
急転直下の新党結成でした。

■中道・3区で落選 黒岩宇洋氏
「なにせ急な話でね。やっぱりみんな驚いているのと、どう理解を深めていくかということにかなり力を割くことになる。」

■中道・2区で落選(比例復活) 菊田真紀子氏
「ちょっと昭和の香りぷんぷんで、もう少しワクワクするような 共感できるような名前ならよかった。それはちょっと残念に思います。」


前回(2024年)の衆院選で、県内全勝した立憲民主党。
5人全員が中道に合流し、盤石の布陣で挑むはずでしたが―

解散直後の夕方に行われたのは、まず顔合わせから。

■中道・1区で落選(比例復活) 西村智奈美氏
「いろいろとご指導いただきながら、ともに戦わせていただきたい。」

公示4日前に、旧立憲県連と公明党県本部が初会合。時間がないなかで体制構築からのスタートとなり、具体的な選挙協力までは議論が煮詰まりませんでした。

■公明党県本部 市村浩二代表
「(Q.一緒に街頭に立つ?)そこは実際、地域ごとに事情も違うので、そこはさまざま加味しながら。」

これまで26年 自民と連立を組んできたなか、公明党支持層は中道の候補に協力できるのでしょうか。公明党の支持母体・創価学会内には、これまで対立してきた立憲出身候補の応援に消極的な声もあったといいますが、公明党の市議など続々と中道候補の応援に入ります。

■公明党 渡邊喜夫 新発田市議
「黒岩さんの後援会の方々 ほとんど知らない方々ですが、なかには公明党員も何人か来ています。」

■公明党県本部 市村浩二代表
「(公明党の支援者が)候補者に会うなかで熱量は出てきた印象はある。(Q.それが投開票に間に合うか?)間に合うか、本当に時間との勝負かなと。」


終盤の4日には、中道の斉藤鉄夫共同代表も来県。新潟3区と5区を重点区と位置づけ、公明票固めに走りました。

■公明党の支持者
「(新党結成に)最初はびっくりしました。中道の意見に賛成するということで、そうしたら(中道候補を)推そうかと。」

■公明党の支持者
「いま自民党が右によりすぎているから、生活者ファーストに共感して。」

ANNの出口調査によると、ほとんどの中道候補は支持層の95%前後をまとめ、注目されていた公明票もほぼ取り込めたとみられます。

では、なぜ壊滅的な敗北を喫したのでしょうか。
政治学の専門家は、2つの政党合流による『政策の不一致感』が原因と指摘します。

■新潟国際情報大学 越智敏夫学長
「とくに新潟においては原発というとても重要な問題があり、新しい中道は原発政策を認めます・原発再稼働を認めますとなると、中道という政党の名前で立候補する議員たちは何なのかとなる。そんなに簡単にこれまでの言うことを変えるような人たちだったのかとなる。少なくとも新潟においては大失敗だった。」

立憲や国民を支え、今回は中道を支援した労働団体・連合新潟の小林会長もこう指摘。

■連合新潟 小林俊夫会長
「旧立憲支持層が離れていったかどうかと言ったら、それはあったんじゃないかと思う。政策のすり合わせを含めて本人が飲み込んで、有権者やコアな支持層に対して説明がどこまでできたのかは、時間切れ。」


一方、中道結成は別の余波も呼びました。
今回、立憲と公明が手を組んだことで批判を強めたのは、共産党です。これまで『野党共闘』が機能して議席をとってきた県内の立憲議員。共産党は独自候補の擁立を1区のみにとどめ、事実上、立憲候補の後方支援に回ってきました。

しかし、共産と公明は思想や政策の違いから相いれないとされ、新党については応援に訪れた党幹部も。

■共産党 小池晃書記局長
「立憲民主党が消滅してしまって、新潟は市民と野党の共闘で本当にみなさん力を尽くしていて、(中道に)がっかりしているんじゃないか。」


こちらは、共産支持層も抱える市民連合が中道候補と結ぶはずだった政策協定書です。中道が新たな基本政策を打ち出したことを受け、原発政策などを修正。これまでは「原発ゼロに向き合う」としていたところ、「安全性や避難計画、地元同意がなければ再稼働を認めない」と表現を緩めました。

しかし、中道側の公明党への配慮から政策協定は結ばれず。
共産党の県トップからはー

■共産党県委員会 樋渡士自夫委員長
「共闘がきちんとできていれば、少なくともそう(全敗)はならなかった。だいたい9割以上は立憲に入れていた。入れるだけではなく選挙運動もやった。そのマイナスは大きいのではないか。」

なによりも県内でも巻き起こった高市旋風の前に、なすすべはありませんでした。第一声では、中道への理解を呼びかけた新潟1区の西村智奈美さんも選挙戦最終日の訴えでは…。

■中道・1区で落選(比例復活) 西村智奈美氏
「私の目線は常に上からではなく、国家があって国民という考え方ではなく、やっぱり生活しているみなさん一人一人なんです。その原点を忘れずに、これからも仕事をさせていただきます。」

高市人気に打つ手立てはなく、陣営関係者によると本来の支持層を取り戻すべく自身本来の訴えに回帰したといいます。

比例復活も果たせず落選したこの人はー

■中道・4区で落選 米山隆一氏
「この(高市政権の)支持率ではどうにもならない。個人の努力を超えている。」

中道は全国的にも惨敗を喫し、選挙前の議席から約7割減の49議席に。県内では、1区・西村さんと2区・菊田さんが比例でからくも当選しましたが、小選挙区の議席はすべて自民党に明け渡しました。

中道の副代表を務めた菊田さんはー

■中道・2区で落選(比例復活) 菊田真紀子氏
「ずっと真紀子さんを応援してきたけど、なんで新党なんですか、なんで中道なのか、なんで公明党と一緒にやるのかという声も一部にはあった。最後まで中道は書きにくい、言いにくいとよく言われた。」


9日、歴史的な大敗の責任をとり、野田・斉藤両代表が辞任。
9日この番組に出演した西村智奈美さんは、今後の中道のあり方について・・・。

■中道・1区で落選(比例復活) 西村智奈美氏
「自分たちの党をどうするか、所属する政党はどうあるかも大事だが、来週から国会が始まる。そこに向けてどう戦うのかを中心に考えないといけない。」

議席を大きく減らしたなか、どう野党としての機能を果たすのか。
立て直しを含め、中道が進む先はまだ見えません。
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