2026.02.26慢性的な後継者不足・・・燕市の「金属研磨職人」技術継承が課題【新潟】
金属研磨業の後継者を育成する施設『燕市磨き屋一番館』
燕市で、産業の基盤を支える『金属研磨の職人』が減少しています。後継者育成を担う施設でも入校希望者は伸び悩み、技術の継承が課題となっています。
金属研磨業の後継者を育成するため燕市が2007年に開設した施設『燕市磨き屋一番館』。これまでに37人が研修を経て、職人となりました。卓越した技能を持ち、県からの認定を受けた『にいがた県央マイスター』が指導を務めます。
■燕市磨き屋一番館 高橋千春さん
「いまは機械でできるところは機械でやる、手でできるところは手でやるという形になっているが、どうしても機械ではできないところは手に頼らざるを得ないので、手で磨ける職人がどうしても必要になってくる。これからもそれは変わらないと思う。」
加工しているのは、市場に流通する実際の商品です。
研修生は賃金をもらいながら3年間 ステンレス製品や機械部品を加工し、研磨の技術を学びます。
■石川県出身の研修生(39)
「軽い気持ちでここの体験に来たときに『バフ研磨楽しいな』と思って。石川県にも研磨の会社はあったが、どうせやるなら盛んなところで頑張りたいなと思って来た。」
■燕市出身の研修生(48)
「やりがいはある。磨いていくことで、形は変わらないが見た目は全然違うので、自分がやった成果が目に見えて分かる。」
一方で、課題は『慢性的な後継者不足』です。
磨き屋一番館の現在の研修生は4人、来年度の入校者数は現時点で1人だけです。高齢化により廃業する研磨職人が増えるなか、担い手が足りていません。
■燕市磨き屋一番館 高橋千春さん
「どの企業も研磨の技術を持っている人をすごく必要としている。ここにいっぱい人が来てくれて、燕市の企業がもっと潤ってうまく循環していくようになってくれれば一番いい。」
磨き屋一番館は、毎年4~9月に新規の研修生を受け入れているということです。