2026.03.12認知症の妻を暴行死「自分を責めている」うつ病の夫の責任能力が争点 懲役5年を求刑【新潟】
争点は、うつ病を患っている被告の責任能力
認知症の妻に暴行を加え死亡させた罪に問われている男に、検察は懲役5年を求刑しました。この裁判の争点は、うつ病を患っている被告の責任能力についてです。
■検察官
「被告人のうつ病は軽症。施設に入れるなど他に取り得る手段があったにも関わらず、暴行したことは非難に値する。懲役5年に処することが相当だと考える。」
罪状は、認知症の妻に対する傷害致死。
木村敏行被告は、約20分に及んだ論告の間、終始うつむいたままでした。
木村被告は、10日の被告人質問でこう話していました。
■被告人質問(10日)
「消え入りたい。切なくてどうしようもない。私がいなくなったら面倒みる人がいないから、何とか頑張ろうと。」
事件が起きたのは、2024年7月の夏。
木村被告は、約2年に渡り認知症の妻・美恵子さんの介護を続けていましたが、介護に抵抗する妻に腹を立て腹や胸などを何度も踏みつけ死亡させました。
■被告人質問(10日)
「指をかまれる、引っかかれることもあった。トイレに連れていくのも難儀した。」
美恵子さんが認知症を発症する前から、うつ病を患っていた木村被告。起訴内容は認めていますが、弁護側は「うつ病と介護による極度の疲労により心神耗弱だった」と主張。
12日の弁論では、木村被告に心神耗弱が認められた上で執行猶予付きの判決を、心神耗弱が認められなくても情状酌量よる執行猶予付きの判決を求めました。検察側は暴行態様を非難した他、善悪の判断ができ行動を制御できる状態にあり完全責任能力があると主張しています。
裁判長に言いたいことがあるか聞かれた木村被告は・・・
■木村敏行被告(68)
「(介護を)精いっぱいやった。なんでこんなことになったか自分を責めています。女房にとっても家族にとっても申し訳ないと思っています。」
判決は、18日(水)に言い渡されます。