2026.06.16【特集】記者が韓国訪問に密着 新潟ーソウル線11年半ぶりに毎日運航「どう県内に波及していくか」【新潟】
UX記者が韓国訪問の視察団に密着!
新潟空港と韓国・仁川空港を結ぶ航空路線が、11年半ぶりに、毎日の運航になりました。今回、増便初日に韓国を訪問した県の視察団に、UXのカメラが密着しました。
きょうから2回にわたってお送りする韓国リポート。1回目は、韓国側との交渉で見えてきた課題と期待です。
■白井記者
「新潟空港ではきょうからソウル便の毎日運航が再開します。その初めての便がこれから仁川空港に向け出発します」
新潟空港と韓国・仁川(インチョン)空港を結ぶソウル線。これまで週3往復の運航でしたが、今月1日から週7往復に増便。2014年12月以来11年半ぶりに、デイリー運航を再開しました。利用客の期待は、高まっています。
■新潟市から50代女性
「K-POPの事務所巡りをしようと思っている」
■新潟市から60代女性
「(毎日運航だと)ちょっとまとまって休みが取れたら行けるねとなる」
■新潟市から50代女性
「コスメを買いに。5・6万円とか?」
■五泉市から50代女性
「これ(毎日運航)を機にしょっちゅう行けたらいいねと言っている」
午後9時前、ソウル行きの飛行機が今飛び立ちました。
新潟から仁川に向けて飛ぶ、増便最初のフライト。搭乗率が9割を超えたこの便に乗って、県と新潟市の担当者が、韓国に向かいました。目的は、ソウル線のさらなる利用促進と、インバウンド客を呼び込むための情報収集です。
夜の仁川に降り立った一行が翌朝まず向かったのは、ソウル線を運航する大韓航空の本社。花角知事も去年8月に訪れ、増便を要請していました。
■県交通政策局川俣満副局長
「より韓国と新潟の結びつきが強くなっていくようにどんなことができるか意見交換ができれば」
■大韓航空バン・ギョンワンゼネラルマネージャー
「せっかく増便したので続けないといけないと思っている」
昨年度の新潟空港の利用者は、約115万1000人で国内線の新規就航などにより、前の年度に比べ2.4%増加しました。一方で、県が掲げる6年後の空港利用者の目標は、140万人。伸び悩む国際線の利用をいかに増やすかが、カギとなります。今回、大韓航空との間で、ソウル線の認知度を高めるために、旅行会社などと連携することを確認しました。県側からは、こんな要望も。
■県交通政策局川俣満副局長
「冬にこういうダイヤだと定時運航ができないリスクが高くなるが夜便から冬に向けてダイヤを調整する余地はあるか」
■大韓航空バン・ギョンワンゼネラルマネージャー
「我々の狙いは、乗られた便(新潟発の便)については韓国の利用者が日本からの帰国によく使う便になると思っている。これから少しずつ改善してもっと便利なスケジュールに変わるように努力したい」
新潟発の便のうち、週4本は仁川到着が夜10時40分。県の担当者は、夜遅くに空港からソウル中心部に向かう二次交通の確保も、利用促進には不可欠、と理解を求めました。
■県交通政策局川俣満副局長
「あの時間帯になると移動手段が限られてくるので円滑なソウル市内への移動を考えないと利用が難しい」
とはいえ、世界有数のハブ空港である仁川空港と新潟が毎日つながったことには、大きな意義があります。仁川からその先へ…旅行ルートの選択肢が広がり、新潟空港の利用拡大が期待できるからです。
■大韓航空バン・ギョンワンゼネラルマネージャー
「日本から韓国までの需要だけじゃなくて海外から新潟を訪ねる需要、新潟から仁川空港を経由して全世界に行く需要を増やしたい」
■県交通政策局川俣満副局長
「今回夜便で新潟からすると仁川に到着した後の移動手段が難しい面があるかもしれないのでそこは取り組んでいきたいと思うし。(定期運航は)中々厳しいところもあると思うが同じ方向を向いて頑張っていきたい」
県と新潟市がもうひとつ期待するのが、韓国からの旅行客を新潟に呼び込むこと。韓国では、日本の地方都市を訪れるのがトレンドになっていて、その理由の一つが・・ゴルフです。韓国のゴルフ場は利用料金が高いため、ゴルフ旅行を目的に、日本を訪れる人が多いと言います。
■大韓航空バン・ギョンワンゼネラルマネージャー
「韓国人はゴルフが好きだから(新潟で)プレーに行くと思う」
そこで、一行が向かったのは、ゴルフを中心とした旅行商品を企画する「SPECIALJAPANTOUR」。日本へのゴルフ旅行の需要や、課題などを担当者から聞き取りました。
■Q商品を作って困ることは?
「足(交通手段)ですね」
「交通手段とゴルフ、ホテルもセットで手配できると一番いい。一番はホテルに予約を入れられたら全部手配できるのが理想」
「送迎できるところは助かります」
この会社によると、韓国からのゴルフ旅行客にとって、新潟で一番人気があるエリアは、月岡温泉。新潟は空港とゴルフ場、宿泊施設が比較的近いことやご飯のおいしさが魅力だといいます。
■SPECIALJAPANTOURユン・ミスン代表
「やっぱりコメ!ご飯がおいしいのとお酒がおいしいことをPRしている」
ユン代表は、新潟を訪れた多くの人がリピーターになっていて、ソウル線のデイリー運航開始により、これまでの4倍の集客が見込まれるのでは、と話しました。
■SPECIALJAPANTOURユン・ミスン代表
「毎日運航になって3泊4日とか2泊3日しか作れなかった部分が多様なパターンが作れるようになった。どのパターンでもお客さんのスケジュールに合わせることができるのでお客さんがいけるように頑張りたい」
これまで以上にスムーズな行き来が可能になった、新潟と韓国。このチャンスをどう生かすか。県の担当者は表情を引き締めます。
■県交通政策局川俣満副局長
「(新潟から)海外に行く機会が純粋に広がったので、そこのチャンスを生かしてほしいし、海外からお客さんが入ってくる機会も増えたので、どう県内に波及していくかが大切だと思う」