2026.07.03【特集】足もとから髪の毛も 元気届ける「パープルおばあちゃん」上越市でシニア食堂オープン【新潟】
上越市直江津にある飲食店『ともちゃん3』
この春、上越市に高齢者の居場所となる『シニア食堂』がオープンしました。地域に元気を届けるのは・・・名物〝パ―プルおばあちゃん〟。SNSでも注目を集める70歳の思いを取材しました。
上越市直江津にある飲食店『ともちゃん3(スリー)』。出迎えてくれたのは、店のオーナー・ともちゃんこと丸山友枝さん(70)です。約50年にわたり市内で飲食店を経営してきた丸山さん。昼はランチ営業、夜は居酒屋として長年お客さんの胃袋を満たしてきました。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「(Q.店のこだわりは?)もちろん味は薄め、当たり前。味が濃いのはダメ。味の濃いお店に通っている人は注意する。」
心がけるのは〝健康志向〟。提供する料理は薄味が基本です。そして何より気になるのが・・・この紫色!足もとから髪の毛、店のカラーも『紫』で統一されています。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「紫色は高貴な色でしょう。38年前、紫色にこだわったのは人と同じが嫌なだけ。(髪を)『染める』という3文字なのに、右へならえで茶色や黒色に染めるのは嫌で。日本一誰もこだわらない色にしたくて紫色にした。」
地元では『パープルおばあちゃん』として知られる存在。個性あふれる丸山さんが新たに始めたのが・・・。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「(メニューは)チャーハンとナポリタンとカレーって決まっている。500円で!」
ランチをワンコインで楽しめる『シニア食堂』です。地元の企業や農家などの協力を得て、2026年4月からサービスを始めました。シニア食堂は、主に一人暮らしの高齢者に低価格の食事を提供します。地域コミュニティーを守る役割も期待されていて、全国で広がりを見せています。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「店の前に年齢の高いおじいちゃんやおばあちゃんが、1人で買い物に行ったり散歩する人が多かったので声をかけていた。話していると独り身が多いことが分かったので『よかったら遊びに来ない』『お茶でも飲んでいくかね』と声をかけていたのがきっかけ。」
この日は、常連客が店を訪れていました。
■常連客
「(Q.ワンコインはありがたい?)最高だよ。年金暮らしで金がないときに、ここに来ればもういいというほど料理を出してくれる。」
シニア食堂は、通常のランチ営業とは別の日時に料理を提供しています。毎週月曜・木曜の午前と午後の1時間ずつの営業です。
■常連客
「(妻は)元気で留守です。」
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「良いことです。元気で留守が一番いいじゃん。」
常連客
「味は抜群。もう定年だからちょうどいい量。腹八分目で医者いらず。」
食堂に響く会話がお客さんの心をほぐします。
丸山さんには、営業時間外に行う日課があります。毎日・朝と夜に3回、TikTokで普段の様子や日々の出来事を発信しています。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「新型ウイルス禍でひまで・・・。はじめはひと月1000円くらいにしかならなかった。」
かつて4つの飲食店を経営していた丸山さん。新型ウイルスの影響で客足が激減し、3店舗を閉店。苦境のなかで始めたのが、SNSでの配信でした。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「『ともちゃんならこうしたら収益が上がる』とか(SNSの)ギフトがどんどん来て、配信の仕方を教えてくれた。」
現在のフォロワー数は1万7000人で、SNSの収益は月4万円ほど。丸山さんのポジティブなトークがうけ、店を訪れる人が増えたといいます。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「リスナーさんがいなかったら私頑張れない。リスナーありきの〝ともちゃん〟。過去には戻れない。明日は変えられるけど、昨日は変えられないし戻れない。だから昨日と比べない。今日より明日がすばらしくなるような努力はする。」
40年近く通っている美容室。髪を初めて『紫色』に染めた丸山さんの原点となる場所です。
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「(Q.髪を染める頻度は?)1カ月に1回。」
■しらいし美容室 室橋友子店長
「(紫色は)あまり一般の人は・・・なかなか勇気がいる。丸山さんは紫色にこだわって、長く紫色を愛しているから似合っている。(Q.昔から明るい性格?)そう、明るいです。テンションが低い日はない。生き方への姿勢が出ている。毎日、一生懸命。」
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「サンキュー!」
まわりに元気を届ける上越の『パープルおばあちゃん』。紫色のシニア食堂は、今日もにぎやかです。
■常連客
「いまは他人に対して厳しいことは言わない。このママは違う。私の至らないところをズバッと言ってくれる。」
■常連客
「(ここは)好きなことが言えるストレス発散の場。(Q.これからも大事にしたい?)そうですね。いつまでも紫色でいてください。」
■「ともちゃん3」店主 丸山友枝さん
「ネガティブな心をポジティブに変える店だと思って、利用いただけるとありがたい。よろしくです~!」