シェア日本一!伝統と革新の桐たんす
チカポン「趣のある風景ですね。はんなり」
チカポン「3年半同棲したカップルは…」
チカポン「そう、マンネリ」
新潟県の中央に位置する加茂市。
その風情ある町並みから、「北越の小京都」とも呼ばれています。
県内30市町村をめぐる、「チカポンの探県日和」。
今回は加茂桐たんすの工房を訪ねました。
加茂市に本社を置く、桐たんす店「桐の蔵」。
工房は、お隣・田上町にあります。
店の三代目、桑原隆さん。
この道30年の桐たんす職人です。
チカポン「今、何の作業をしている?」
桑原 隆さん(桐の蔵 三代目)「桐たんすの板を組んでいる。桐たんすの裏側は非常に幅が広いが、できるだけ一枚の板に見せるように木目合わせをするというか」
チカポン「へー、初めて聞いた」
桑原さん「父からの教えで見えないところほど良い板を使うようにしている」
桐たんすは、すべての工程が手作業。
完成には、1カ月ほど掛かります。
チカポン「えー!めっちゃいいにおいがする」
チカポン「さっき、作業していた板がこんなきれいな形になるんですね」
もともと家具職人が多く、桐も豊富だったため
桐たんす作りが発展した加茂市。
全国シェア7割の生産量を誇っています。
桑原さん「桐たんすは湿気に強いのが大きな特徴でして、例えば入れると…」
桑原さん「出てくる」
チカポン「えっ!びっくりしたー」
桑原さん「これは、そのくらい隙間のない引き出しの仕込みということ。湿度が高くなると今度は、湿気を吸って引き出しが開かなくなる」
チカポン「えっ!開かなくなっちゃう?」
桑原さん「ただ湿気がなくなったらすーっと入る」
桑原さん「呼吸をする。桐のたんすは」
機密性が高く、湿気を寄せつけないため、
着物の収納に重宝されてきた加茂桐たんす。
時代の流れに合わせ、デザインも多様化しています。
そんな伝統と革新が息づく桐たんす製作に私も挑戦。
職人の指導のもと、まずはカンナ掛けから。
チカポン「あー、気持ちいい」
桑原さん「あー うまい!」
桑原さん「それです!」
チカポン「見ました、山脇さん!?」
桑原さん「その均一なカンナくずが最高です」
続いては、引き出しの組み立て。
ご覧ください、この職人技!
実際に体験してみて、職人の技術の高さを肌で感じることができました。
チカポン「うわー、できたー(拍手)」
チカポン「たんすって家族の思いがこれから入っていくもの。それが想像できるような素敵なたんすで、すごく愛を感じてうるっときました」
桑原さん「ありがとうございます。これからもなくしてはいけないものだと思うので、もっといろんな方に加茂桐たんすの良さを伝えていきたいと思っています」
桑原さん「上手でした」
チカポン「本当ですか?独身の方いますか?」
桑原さん「いません」
チカポン「わちゃー」
※加茂市出身の高井瑛子アナは、夏休みのため不在でした。
桐の蔵
【本社】加茂市神明町2-4-10
【工房】田上町大字田上丙829-1
0256-57-4337