カキ限定!豊かな海の贈り物
北アルプスと日本海が交わる、糸魚川市・親不知。
およそ10km続く断崖絶壁は、昔から交通の難所としても知られてきました。
チカポン「あなた、ありがとう。これ全部食べていいの?」
漁師さん「おなか壊すよ」
そんな親不知で、今が旬の海の幸、岩ガキ!
おいしさの秘密は、この土地ならでは地形にありました。
県内30市町村をめぐる、「チカポンの探県日和」。
2周目は糸魚川市からスタートです。
富山県に程近い親不知漁港。
9年前から岩ガキ漁を行う、近江さんの船に乗せてもらいます。
チカポン「カキの今年の調子は?」
近江寛さん(漁師)「すごく盛り上がっています。もりもり」
チカポン「カキが、こんななっちゃってるってことですね」
もりもり獲れているという岩ガキを求め、いざ出港。
チカポン「海と山、最高の景色広がっていますね」

近江さん「ザ・親不知という感じの景色。山からすぐ海が広がっていますので急激に深くなっているんですよね」
そのため、岸のすぐ近くで漁ができる親不知。
5分足らずで到着です。
と、ここで、ある疑問が。
チカポン「きょうはどういった漁のスタイル?」
近江さん「自分の力だけで潜る素潜り」
チカポン「あ、素潜り」
近江さん「行ってきます」
チカポン「行ってらっしゃい。がんばってね」
私、船の上からしっかりと見守る覚悟を決めました。
まずは、海面からカキの姿を探す近江さん。
視線の先は水深3メートルほどの岩場です。
私も持参した箱メガネで水中を覗いてみますが…
チカポン「なんも見えね」
チカポン「深緑の映像です」
一方、海の中では近江さんが岩ガキをロックオン!
どこにいるか分かりますか?
まさにプロの技!次々とカキを岩からはがしていきます。
近江さんから出たオッケーサイン。
およそ1時間の成果は…
チカポン「うわー、すごーい。大漁でございます」
その数、なんと20個以上!
チカポン「オープン!うわー」
これぞ親不知の天然岩ガキ。縁が黒いのは新鮮な証です。
チカポン「うーん、身が本当にプリプリしていて味も濃厚でカキのうまみが詰まっていますね」
チカポン「おいしい!」
近江さん「北アルプスが海に落ち込んでいるので雪解け水がすごく流れ込む場所。だから栄養たっぷりのエサをカキが食べられる」
チカポン「山がそばにあるから!」
近江さん「そうです」
チカポン「そういうことか」
海と山、両方の恵みを受けて大きく育ちます。
チカポン「うわー、磯の香りが素晴らしい!」
そんな親不知の岩ガキをお腹いっぱい楽しみたい人におすすめなのが、蒸しガキです。
チカポン「うまみが先ほどよりもギュッと濃縮されていますね。蒸してもなお身が大きいので、口の中いっぱいにおいしさが広がる」
近江さん「カキは大昔からずっと岩に張り付いてきたもの。それを日本中の皆さんが食べて楽しんでいただいているとても大切な貝ですね」
この時期だけの味、堪能しました。
親不知おさかなセンター
佐糸魚川市外波903-1
025-562-3708
