砂地で育つねっとりサトイモ
砂丘地が広がる聖籠町と新発田市の沿岸部。
この場所で栽培されている、ある作物が今日の主役です。
チカポン「丸くて大きい…あ、私みたいですね」
農家さん「…最高!あははは」
育っていたのは、なんとサトイモ。
食べてみると、砂地だからこそのおいしさが詰まっていました。
県内30市町村をめぐる、「チカポンの探県日和」。
今回の舞台は聖籠町と新発田市です。
チカポン「こんにちはー」
聖籠町で代々続く農園の6代目、伊藤幸成さん。
この日、伺ったのは新発田市にあるサトイモ畑です。
チカポン「それにしても立派な葉っぱですよね」
伊藤幸成さん(サトイモ農家)
「そうですね、今年は順調に、このサトイモ、育ってくれました」
伊藤さん「ちょっと、掘ってみますか?」
チカポン「いきなり?」
突如始まったサトイモ掘り体験。
太い茎を切って、土にクワを入れます。
伊藤さん「はい、引っ張ってください」
チカポン「うー!結構重たいですよ」
![](https://www.uxtv.jp/wp/wp-content/uploads/sites/65/2020/10/20201003-Tanken16.jpg)
チカポン「せーの、あひゃひゃ」
チカポン「あーでも、掘れました!こんな感じで生えているんですね。ちなみに、お名前は?」
![](https://www.uxtv.jp/wp/wp-content/uploads/sites/65/2020/10/20201003-Tanken19.jpg)
伊藤さん「砂の里の芋で、砂里芋」
チカポン「へー」
伊藤さん「いい名前でしょ」
チカポン「サリイモ!確かに表面にさらさらと砂がいっぱいついているんですよね」
15年前にブランド化されたサトイモ、砂里芋。
現在21軒の農家が聖籠と新発田の砂丘地で生産しています。
収穫は今がまさに最盛期。
チカポン「下からサトイモが、ぼこぼこ湧いてきている感じ」
チカポン「こんな感じなんですねー。すごーい」
伊藤さん「せーの…」
「ポキッ!」
チカポン「おー、いい音がしましたね」
伊藤さん「この音が出るとうまみが乗ってきた証拠」
チカポン「そうなんですか」
「ポキッ!」
チカポン「あー、気持ちいい!」
チカポン「どうして砂地でサトイモ作りを始めたんですか?」
伊藤さん「本来は水で太る作物」
伊藤さん「真逆な生育状況の中でおいしくなろうという思いがイモにあるんでしょうかね」
水分の少ない砂丘地で育つことで、ギュッとうまみが凝縮したイモになるんです。
生産者も、そのおいしさに太鼓判を押す砂里芋。
あまり耳なじみがないのは、こんな理由からです。
伊藤さん「県内にはあまり出回っていなくて、関東関西にいっぱい行っているんですわね」
チカポン「そうなんだ、全国区なんですね」
伊藤さん「自慢じゃないけど自慢しちゃおうかな」
チカポン「あはははは」
さぁ、気になるのが、そのお味。
砂里芋を扱う県内で数少ない直売所でスタッフさんが用意してくれたのは…
チカポン「これ、ただのサトイモですよね」
天井澤智美さん(JA北越後)「焼いたので食べてみてください」
チカポン「焼いた?」
そう、なんと、砂里芋のやきいも!
チカポン「うん!おいしい!」
![](https://www.uxtv.jp/wp/wp-content/uploads/sites/65/2020/10/20201003-Tanken47.jpg)
チカポン「ねっとりとほっくりが凝縮されていますね。何にも付けていないのに味がしっかりとしていて」
天井澤さん「甘みが十分あると思う」
チカポン「さらさらだった砂から、こんなにねっちりとしたサトイモが生まれるなんてちょっと不思議」
伊藤さんを慕って、新たに砂里芋を作る農家も増えています。
伊藤さん「今後はもっと県内に砂里芋のおいしさを知ってもらいたいという思いがある」
チカポン「そうですよね。一緒にやるメンバーも増えて、サトイモのようにどんど大きくなっていくといいですね」
伊藤さん「チカコさんみたいにね、こうね」
チカポン「私みたいにって、やかましいわ」
2人「あははははは」
JA北越後 農産物直売所
新発田市島潟字弁天1449-1
0254-20-8801
午前9時~午後6時
火曜定休
インターネット通販サイト JAタウン