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2024年03月29日(金)本日の番組表

2021年2月6日#54 出雲崎町

漁師町で受け継がれる職人の手仕事




日本海を望む漁師町、出雲崎町。



取れたての魚を軒先で焼く浜焼きは、町の象徴的な風景です。



チカポン「私、やればできるんですよ。ね?」



紙風船職人「すごいですね」

 

そんな出雲崎で100年以上続く紙風船作り。



産業発展の裏には、この土地ならではの背景が隠されていました。



県内30市町村をめぐる、「チカポンの探県日和」。
今回は出雲崎町を訪ねました。
チカポン「どっちが風船だ?」

 

さぁ、漁師の町ならば、まずは海の幸を食べタイ!

 

そこで向かったのは、道の駅 越後出雲崎 天領の里。



嶋野仁さん(道の駅 越後出雲崎 天領の里)
「大変お待たせしました、陣や御膳になります」
チカポン「うわー!」



こちらの一番人気が、地元の鮮魚をふんだんに使った陣や御膳。



中でも「サザエの炊き込みご飯」は、以前、
ご当地グルメのコンテストでグランプリを獲った自慢の逸品です。

  

チカポン「すごく上品なお味で、サザエの本来の旨みが感じられる最高の一品でございます」

 

美食の町 出雲崎は、かつて、江戸幕府の天領地として栄えた地。

 

館内には、佐渡から金銀を運んでいた御奉行船の展示や、



出雲崎特有の、妻入りの街並みを再現したコーナーもあるんです。

 

チカポン「あ、紙風船がある!懐かしいですね」



嶋野さん「実はこの紙風船、国内では出雲崎町でしか作られていないんです」



チカポン「え、そうなんですか?」



それが、創業100年を超える「磯野紙風船製造所」。

  

少数精鋭の小さな工房で、50種類以上の紙風船を作り、全国へと出荷しているんです。



チカポン「なぜ出雲崎で紙風船の文化が残っている?」

 

磯野成子さん(磯野紙風船製造所)
「出雲崎は昔から古い漁師町で冬は船が出られないんですよね」

 

そこで、冬場の内職として始まったのが紙風船作り。

 

当時から作業は変わらず、今も紙風船を貼る糊から作っているんです。

  

磯野さん「すべて手づくりで紙風船を作る工程でぴったり合うのがこの糊なんです」



チカポン「えっ!もうくっついたんっですけど!」



チカポン「早回ししてる?」
磯野さん「見事でしょ」

 

糊で紙を貼っていくのは、最も技術がいる作業。



それでも、職人の手にかかれば、ものの1分足らずで…



チカポン「もうできちゃったよ。すごーい」

 

吉田すみ子さん(紙風船職人)
「始めたのは小学生の頃。今はいろんな種類があって楽しいですね」



もちろん、私も挑戦しますが…

 

チカポン「ん?」
吉田さん「ん?」
チカポン「ん?」
吉田さん「ん?」
チカポン「ん?」
吉田さん「ちょっと待って」



磯野さん「貼る所を…」



磯野さん「台の上に乗せて…」



磯野さん「親指と人差し指で貼る範囲を決めて」



磯野さん「押さえる!」



チカポン「もう…風神、雷神みたい」



で、完成したのが、こちら。



習得するには、長年の経験が必要です。

  

チカポン「それ、それ…こうやって遊ぶと童心に帰れて楽しいですね」
磯野さん「ありがとうございます」

 

磯野さん「この技術をずっと続けていき、一生懸命色んなものを作っていけたらと思います」




磯野紙風船製造所 出雲崎町羽黒町423 0258-78-2045
道の駅 越後出雲崎天領の里 出雲崎町尼瀬6-57 0258-78-4000
「第2回オリジナル紙風船デザインコンテスト」作品募集 作品応募先:道の駅 越後出雲崎天領の里 募集期間:2021年3月31日(水)まで 問い合わせ:0258-78-2291(出雲崎町観光協会)
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