甘み抜群!サプライズなイチゴ
春真っ盛りの新発田市加治川地域。
今年もきれいな堤桜が多くの人を魅了しました。
「今は、熟女の実ですから」
チカポン「いやん」
そんな加治川で見つけた、春の味覚 イチゴちゃん。
さらに、ここにしかないちょっと変わった品種とは?
県内30市町村をめぐる、「チカポンの探県日和」。
今回は新発田市・加治川地域を訪ねました。
チカポン「美人三姉妹」
チカポン「こんにちは。チカコホンマと申します」
うかがったのは、イチゴの生産農家・下條さんの農場。
早速、ハウスの中へお邪魔すると…
チカポン「甘いにおいするー」
育っていたのは、真っ赤に輝くブランドイチゴ・越後姫。
この時期は、2番目に咲く花の実がなっていました。
下條荘市さん(そうえん農場)「2番目の実が一番おいしいです」
チカポン「おっ!初めて聞いた」
ならば、そのお味、確かめてみましょう。
チカポン「めちゃくちゃ甘い!」
チカポン「そして口の中に広がる果肉のジューシーさ」
チカポン「これは、熟れてますねー」
下條さん「熟女ですね」
そのジューシーさゆえ、傷つきやすく、熟す前に出荷されることもある越後姫。
それでも、下條さんがこだわるのは…
下條さん「なっているときに熟させる。果物は完熟したのがおいしい。そうすると客も非常に喜んでくれる。それが一番の励み。そのために作っている」
チカポン「下條さんのプロの意識が皆さんの笑顔を生んでいると。かっこいいですね」
下條さん「ふははは」
チカポン「あははははー」
下條さん「実はね、もうひとつ面白いイチゴがあるんですよ」
そう言われて向かったのは、お隣のハウス。
一見、さっきと変わらない様子ですが…
チカポン「あれ?なんか色みが薄いかななんて…」
なっていたのは、淡いピンク色のイチゴ。
下條さん「これは、この色合いでもうよんでいる」
チカポン「またそんなこと言ってからに。私はだまされませんよ」
下條さん「だまされたと思って食べてみます?」
チカポン「ん!ん!?」
チカポン「さっきより甘さが増した気がする。こんなに色が薄いのに」
チカポン「モモっぽいというか」
下條さん「そう、モモの味になってきましたよね」
この不思議なイチゴは、そうえん農場の独自品種「えちご美人」。
10年ほど前、越後姫の突然変異で生まれたんですって。
下條さん「なんだこいつと思いながら一つ食べてみたら“甘いじゃん”。これは面白くなるかもしれねーなということで増やし始めた」
チカポン「へー、突然変異で。サプライズみたいな感じ?」
下條さん「そうそうそう」
そんな「えちご美人」に、ほれ込んだのが新発田市にある一軒の洋菓子店。
澤田晶さん(ドルチ)「味が濃くて生クリームとの相性がすごくいいなと思っていて」
そこで考案したのが、えちご美人のタルトとショートケーキ。
その評判は口コミで広がり、今では店の看板商品です。
もちろん、私もいただきましたよー。
チカポン「えちご美人の甘さを引き立たせるようなクリームの味わいになっています」
チカポン「うーん、最高!ひひー」
いまや全国にファンを持つ 下條さんのえちご美人。
下條さん「あきらめずに続けてきて正解だったのかなと思う」
チカポン「かっこいい」
チカポン「私も同じ美人として一生懸命新潟で頑張りたいと思います」
下條さん「期待しています」
そうえん農場
新発田市横岡1910-1
0254-33-3330
欧伊菓子 ドルチ
新発田市大栄町6-6-26
0254-23-8223