去年10月、スコットランドから燕市にやって来たキャスリーン・ライリーさん(27)。
イギリスで活動するアーティストです。
普段作っている作品のコンセプトは「別々の洋食器を美しく一体化させること」。
たとえば、スプーンやフォークをカップに吊り下げた作品。ユニークですよね?
来日のきっかけは、ロンドンで開催された燕市の金属製品や洋食器の展示会。
「大泉物産」の社長と出会い、燕市の職人と一緒に新しい洋食器を作ることを熱望しました。
キャスリーンさんがデザイン案を考え、職人が形にするという共同製作。
作っているのはバターナイフです。
刃と持ち手が直角に曲がった形をしているんです。なぜでしょう?
答えは、「お皿と美しく一体化」させるため!お皿に置いてもすべり落ちないなんです。
しかも置いた時に、食材にもお皿にも触れないため衛生的。今の時代にピッタリ!
斬新なアイデアに工場の皆さんも驚いていました。
とはいえ、まだまだ試作段階。これまで作った試作品は20パターン以上。
年内の製品化を目標に現在も製作中です!
ランチタイムは、燕市の名店「杭州飯店」へ。背脂ちゃっちゃ系ラーメンが大好きなんだそうです。
その後は、燕三条の製品が揃うセレクトショップに行き、メッキ専門の工場「スワオメッキ」の見学も。
いろいろな製品を見て、金属加工の勉強をしていました。
製品化できたら日本で販売予定。
さらにイギリスでも販売し、「燕の職人技を広めたい」と話していました!
「大泉物産」 問:0256-63-4551
「スワオメッキ」 問:0256-66-2113
「杭州飯店」 問:0256-64-3770 休:月曜
「ファクトリーフロント」 問:0256-46-8720 休:無休(年末年始を除く)