日本三大薬湯といわれる十日町市の松之山温泉。
その温泉水で塩を作っている方たちを取材しました。
去年発足した「まつのやま塩倉」の皆さん。
ほとんどが移住者で、去年10月から温泉水の塩「薬湯山塩」を作り始めました。
終戦直後、塩不足だった松之山では温泉水から塩を作っていたそうです。
その文化を復活させて、商品化を目指しています。
通常は10時間かかるという塩作り。
くんできた温泉水を手作りの塩窯で炊きます。
薪や杉の葉など数種類の燃料で火入れ。作業場ではパチパチと良い音が聞こえます。
煙と湯気で部屋中が真っ白!
釜をのぞいてみると、側面にだんだん塩の結晶が見えてきました。
塩分濃度は1.3%。海水の半分以下なんです。
手間がかかる上に一度にとれる量が少ないため貴重なんだとか。
完成した塩は少し茶色がかった色で、サラサラしていました。
地元のお店とのコラボレーションも考えているそうで、取材の日も旅館のご主人に売り込んでいました。
試しに、「ひなの宿ちとせ」の名物「妻有ポークの湯治豚」にかけてみたところ…
「優しい塩だから、素材の味を消していない!おいしい!」と盛り上がっていました。
皆さんが手間暇かけて作る温泉水の塩。この春販売予定です。
【まつのやま塩倉】
問:050-5874-2147
【ひなの宿ちとせ】
問:025-596-2525