胎内市をホームタウンとするアメフトチーム「胎内ディアーズ」。
ことしは2部リーグ「X1Area(エックスワン エリア)」で戦っています。
現在、東京・調布市を活動拠点としていますが、2032年をめどに胎内市への完全移転を目指しています。
「胎内ディアーズ」発足から2年、地元に愛されるチームを目指して今も奮闘中。
果たして、アメフトが地域活性の起爆剤となるのか?徹底取材しました。
東京・調布市にある練習場
北は北海道、南は静岡と全国各地に散らばる選手たちが週末になると練習のために集まってきます。
プロ契約は外国人選手の1人のみ。
他の選手は平日仕事をしながら練習や試合に臨んでいます。
中には異色の肩書を持つ選手も。
ワイドレシーバーの井上選手はアメフトの傍らことし総合格闘技「修斗」でプロデビュー。
実はそれもアメフトのため。
自分が格闘家として人気になれば世間のアメフトへの関心も高まると思ったんだとか。
新潟にゆかりのある選手もいました。ディフェンスラインの笹川選手。
東京出身ながら新潟の風土が気に入り、現在十日町の農業法人で働いています。
そして新潟への移転に向け、孤軍奮闘する選手がいます。
神奈川県出身の小川悠樹選手。
実は去年から単身胎内市へ移住し、地域おこし協力隊として活動しているんです。
地域貢献に取り組む胎内ディアーズ
去年4月から胎内市と連携協定を結び、胎内市主催のスポーツイベントで講師を務めるなど、アメフトを通じたスポーツ振興に力を入れています。
今は小川選手が代表者となりPRと地域貢献に励んでいます。
小川さんはイベント参加の他にも
小中学校で「フラッグフットボール」というアメフトをベースにした競技を指導しています。
こうした活動を通じて、少しずつ街にアメフトが浸透してきました。
さらに、完全移転に対する地元ファンの思いは?ということで
発足以来の大ファンだという佐藤さんご夫婦を訪ねました。
胎内ディアーズが発足した2年前、夫・慶之さんはがんを発症。
入院中、地元にアメフトチームができたと聞き、驚いたといいます。
そして一時退院を許されたおととし8月、ちょうどチームが公開練習で胎内市を訪れたのです。
辛い体をおして、練習を見に行きました。
元気と生きる希望を与えてくれた胎内ディアーズは夫婦にとって特別な存在になりました。
まるで親のように選手たちを思いやるファンが胎内市で待っています。心強いですね!
胎内ディアーズHP