燕市の町工場から
生産が追い付かなくなるほどのヒット商品が生まれています。
そこにはひとつの共通点が。
それは、仕掛け人が“職人経験ゼロ”の社員だということ。
どんなアイデアから生まれたのか?
調査してきました。
最初の町工場は1948年創業の杉山金属。
そこで最長入荷1年待ちになっているのが
「ホットサンド焼き機」
一般的な、食パンを2枚重ねて作るものと比べると半分ほどの大きさ。
食パン1枚でホットサンドが作れるというアイデア商品です。
この商品を手がけたのが、営業部長の小川陽介さん。
お子さんにホットサンドを食べさせるときに
どうしても余ってしまうことから
食パン1枚で作れるホットサンド焼き機を考えたんだとか。
そこから試行錯誤を重ねて2年かけて完成。
すると、数年前からブームになっていた
ソロキャンプの影響もあって大人気に。
このヒットで、ほかの製品への注文も増え、
海外からも発注が来るようになったそうです。
「杉山金属」
営業時間:午前9時~午後5時 ※土日祝は出荷業務停止
電話番号:0256-63-8125
住所:燕市小池3633-10
続いての町工場は「本間製作所」。
ここで作られているのは一般的なものより深く作られたボウル。
フチの部分が平らになっていて持ちやすくなっています。
ものづくりの技術を結集させたボウルで、優れモノなのですが、
あとは「どう売るか」が重要でした。
そこで活躍したのが、もともとネット販売の仕事をしていた小片昇さん。
ネット戦略にたけた小片さんが販売の作戦をたてました。
まずは、一般消費者からの反応を窺うため、クラウドファンディングを利用。
すると、1500人近いユーザーから、1000万円を超える資金が集まり、
大きな反響が寄せられました。
さらに、自社のホームページも
商品の魅力が伝わりやすいデザインにリニューアルしたところ、海外からも問い合わせが来るようになりヒット商品に。
長年、培ってきたものづくりの技術と、
緻密なネット戦略が融合し、ヒット商品が生まれたのです。
「本間製作所」
電話番号:0256-63-2333
住所:燕市秋葉町3丁目20番9号