今回は、夏の風物詩「すだれ」の話題。
新潟市中央区のすだれ専門店で100年続く伝統を守る職人がいます。
田中忠夫さん74歳。
昔ながらの製法でたった1人ですだれを作り続けています。
こだわりは、材料1本1本の色や太さが統一された美しい見た目。
そのために、作り始める前の選別作業に最も手間をかけています。
多い日は1日5000本を1人でチェック。
微妙に違う色合いや太さを見極めて、仕分けるそうです。
選別した材料を、40年以上前から使っている
足踏み織機という機会で1本1本編んでいきます。
これも地道で根気のいる作業。
時代の流れとともにすだれの需要は減り、大変な時期もあったそうですが
今も必要としてくれる人がいるから、辞めずに作り続けてきました。
田中さんのすだれは、新発田市の建具店が手がける
簾戸という建具にも使われています。
近年では、お洒落なデザインのドアに装飾としてすだれが使われたり
昔ながらのすだれは、洋室にも合う現代風な形へ生まれ変わっているそうです。
【新通屋すだれ店】
新潟市中央区東堀通9-1394
025-222-6769
【高橋建具製作所】
新発田市小舟町1-15-5
0254-22―6450