みなと・さがん地区は、対岸と共に「新潟のヘソ」とも言える場所です。新潟市が都市間競争で生き残っていくために、この場所を磨いていかなくてはなりません。にぎわいづくりの座長として、地域企業が連携しながら無理なく参加でき、なお且つやり甲斐になることを仕掛けていければと考えています。
笹だんごは田植えがひと段落した旧節句に各家庭で作られた、新潟では「おはぎ」以上に身近な郷土菓子。餅菓子店で製造販売されるようになって久しいものの、身近すぎるゆえに製造元の特徴、個性を消費者が求めない「どこの笹だんごも同じ笹だんご」と考えられてきたものでした。
そうした中、田中屋本店は「笹だんごはあの店で」と選ばれる店づくりを目指してみなと工房を出店。駐車場完備で2階に信濃川下流みなと地区を一望できるイートインスペースを確保。定番の小豆あんの笹だんごのほか、茶豆あんや総菜あんを包んだ各種笹だんごを揃え、笹だんごの製造風景を見られるよう工場を併設しています。さらに笹だんごの製造体験ができる「笹だんご講座」で地域の食文化を次世代に伝える活動も行っており、笹だんごを「見る」「作る」「味わう」ことが全てできる、食文化発信の重要な拠点になっています。
笹だんごの他和テイストのソフトクリーム等和生菓子の販売、回廊壁面は無料ギャラリーとして地域の方に解放しており、さがん地区の中で気軽に立ち寄れる場所として親しまれています。