今年も新潟市南区の『白根大凧合戦』がにぎやかに開催されました。今回は、ハワイの中高生も凧の綱を引き、白根の伝統を体験しました。

300年以上の伝統を誇る『白根大凧合戦』。今年も青空に色とりどりの凧が上がりました。
法被姿で凧を操る人たち。その中には、海外からやってきた若者の姿もありました。国際交流でハワイから訪れた10人の中高生です。

地元の味方中学校は、オンラインでの英語の授業をきっかけに2023年からハワイの生徒たちと動画などを通じて交流してきました。今回、大凧合戦にあわせて生徒たちの来日が決定。念願の対面が実現したのです。

■ハワイから来た生徒
「sky and ground.」
「easy, very easy.」

■味方中学校の生徒
「難しかったけれど、ジェスチャーでも会話できたから楽しかったです。」

給食の時間には、すっかり打ち解けた様子。
「(Q.何の話してた？)恋バナ！」

■ハワイの高校生
「日本に来るのは初めて。旅行が好きだから、文化に触れる体験ができることにワクワクしていた。日本語はだいぶ前に一度授業を受けただけなので、日本語はわからないけれど頑張っている。」

そして午後、お揃いの法被をまとって、いよいよ大凧合戦の会場へ。
初めて大凧を目にしたハワイの生徒たちは－

■ハワイから来た生徒
「すごくクール！とても大きいからちょっと怖いけどかっこいい！楽しい体験だし、本当に最高！こういうの初めてだよね。」

いよいよ凧あげを体験します。
今回あげる凧は、味方中学校の1年生が作った『巻凧』と呼ばれる六角形の凧です。

■ハワイから来た生徒
「楽しい！でも今から戦いだから！勝つぞ勝つぞ！」
「ちょっと怖い。(Q.どんなところが？)転びたくない。」

この日は風の向きが悪く、川の両岸から凧同士を絡ませて引き合う〝合戦〟にはなりませんでしたが、生徒たちは全力疾走！ひとりずつ綱を握り、凧から伝わる風の重さを手のひらで感じる貴重な体験をしました。

■ハワイから来た生徒
「とても楽しかった！綱を引いたら本当にすごかった！凧のデザインが素晴らしかった。たのしい。」

伝統文化にふれたハワイの生徒たち。味方の生徒たちとの絆も深まりました。

■味方中学校の生徒
「来年も一緒に凧あげたりできればいいんじゃないかなって。英語が全然できなかったので、次のときまでには英語をしっかり勉強して何でも話せるようになりたい。」

■ハワイから来た生徒
「この祭りはアメージングだから、また来たい。またもう一度来たい。おとなになってもっと旅行ができるようになって、同じ経験ができたら最高。きっと懐かしくなると思う。ここは本当に美しくて人は親切なの。」

■味方中学校 竹田真実子校長
「どうやったら喜ばせてあげられるか、楽しませてあげられるかということを職員も子どももプロジェクトを立ち上げて準備してきた。ハワイに私の友達がいるんだなって思うような、つながりができると良い。」

大凧を舞い上げる風は、白根とハワイの友情をつなぐ風になるかもしれません。