2025.08.08【柏崎刈羽原発】花角知事「キーワード出てきた」再稼働めぐる市町村長との懇談終了【新潟】
キーワードは『県議会』
柏崎刈羽原発の再稼働について、花角知事が県内の市町村長から意見を聞く懇談会が7日ですべての日程を終えました。
冒頭を除き非公開で行われた懇談会には、新発田市・村上市・五泉市・阿賀野市・胎内市・聖籠町・阿賀町・関川村・粟島浦村の県北部の市町村長9人が出席しました。
終了後、取材に応じた9人の考えは-
■新発田市 二階堂馨市長
「賛成あるいは反対、どのような決断をしたとしても、私は花角知事を信頼しているし応援する。」
■阿賀野市 加藤博幸市長
「知事の判断を尊重していきたい。」
全員が知事に任せると発言。再稼働への慎重論は出なかったといいます。
■花角英世知事
「首長の多くの共通部分はどの辺にあるんだろうかということは、おぼろげながらに感じてきている。」
2025年5月から始まった懇談会を通じて、県内30市町村のトップの間で温度差が浮き彫りになりました。
■柏崎市 桜井雅浩市長
「(再稼働へ)結論を出すべきであるということは申し上げた。」
■湯沢町 田村正幸町長
「安全性が確保されれば、再稼働すべきではないか。」
■長岡市 磯田達伸市長
「原発の問題に対する理解がなかなか進んでいないのではないか。」
■燕市 鈴木力市長
「東京電力の原発事業者としての適格性に対して、県民はいまだに根強い不信感を持っている。」
判断を下す立場の花角知事は-
■花角英世知事
「いくつか〝キーワード〟は出てきた。『県議会』という言葉は多くの首長から伺った。」
■胎内市 井畑明彦市長
「知事と県議会の間で熟議を尽くしてもらって、望ましい方向づけを行ってほしい。」
4月の臨時県議会で、再稼働の賛否を問う県民投票条例案を否決した県議会。過半数を占める自民党内に「判断の責任を知事に負わせるのはおかしい」との意見があります。9月以降に県議会で再稼働を求める請願を採択し、知事を後押しする考えが出始めていて、再稼働をめぐる県議会の動きも注目されます。