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2025.09.05【特集】18歳のダンサー「私にとってバレエは生きること」新国立劇場バレエ団に入団 プロの世界へ【新潟】

【特集】18歳のダンサー「私にとってバレエは生きること」新国立劇場バレエ団に入団 プロの世界へ【新潟】
新発田市出身の五月女翔子さん(18)
国内最高峰といわれる『新国立劇場バレエ団』に入団した新発田市出身のダンサーがいます。プロの世界に飛び込む、18歳の決意を取材しました。

夢の舞台、東京の新国立劇場。

■五月女翔子さん(18)
「ここで踊るんだなと思うとすごく楽しみ。新国立劇場で踊るからには、さらに自分を磨き上げて一番いい状態でこの舞台に立てるようにしたいなと思います。」

新発田市出身の五月女翔子(そおとめしょうこ)さん、18歳。
9月から、新国立劇場バレエ団所属のダンサーになりました。

■五月女翔子さん(18)
「正直不安が大きいんですけど、自分がやってきたものに自信を持ってさらにここから積み上げていって、これから色々なことを学んでいきたいなと思います。」

バレエを始めたのは、4歳のとき―

■五月女翔子さん(18)
「母がバレエを習わせたいってことでバレエ教室に連れていってもらい、そのとき私がやりたいって言って始めました。小さい子どもの夢っていう感じで、私もバレリーナになりたいと思っていました。」

中学2年生のとき、コンクールの登竜門『NAMUE(ナミュー)バレエコンクール』で初めて入賞しました。

■五月女翔子さん(18)
「めちゃくちゃうれしかった。『やってやろう』っていう気持ちで、オーロラ姫の気持ちで優雅に出ていったのは覚えています。」

転機となったのは2年前-
ベルギーのアントワープ王立バレエ学校のオーディションに合格しました。五月女さんはそのとき、新潟高校の2年生。家族の後押しもあり中退を決断しました。

■五月女翔子さんの母・奈緒美さん
「本人が頑張ると言うんだったら、バレエの道に行けるようにサポートしたいなと思いました。」

■五月女翔子さん(18)
「目指すからにはプロになってほしいという母の思いも受け取って、母も父も応援してくれるし頑張ろうという覚悟は決めていました。」


はじまったベルギーでの留学生活。待っていたのは、バレエ漬けの日々でした。

■五月女翔子さん(18)
「もうなんか毎回レッスンは疲れたという感じで、ジャンプも永遠に飛ばされたり、すごく体力的にも大変で。」

すねの疲労骨折を繰り返すなど、心が折れそうになるときもありました。

■五月女翔子さん(18)
「でもやっぱり舞台に立つと、こんな幸せな瞬間はない。やはり舞台に立ち続けたい。」

入学から2年、異国の地での厳しい環境を乗り越えて卒業を迎えました。

五月女さんの次の舞台となるのが〝新国立劇場バレエ団〟です。国内唯一の国立劇場付属のバレエ団で、年間約70公演を実施。現在75人のダンサーが所属しています。

新人のダンサーは、五月女さんを含めてわずか8人。狭き門を突破しての入団でした。

■五月女翔子さん(18)
「もう本当に最初は信じられなくて、私でいいんですか。っていう感じで。感情表現を通して何かを伝えるっていうところがバレエのすばらしさだと私は思っているので、私の感情表現で何か伝えられたらいいなと思って踊っています。」


新潟に戻ると訪れる場所。なじみの美容院です。

■Hivi hair & spa 島田涼太さん
「(最初に会ったとき)中学生だったんだ、まだ。そこから世界に行くなんて恐ろしい。」

■五月女翔子さん(18)
「中学生のときにファッションショーみたいなイベントの時にお会いして、毎回きれいな髪にしてもらっています。」

8月、五月女さんが留学前まで通っていた新潟市のバレエ教室が発表会を開きました。

■五月女翔子さん(18)
「皆さん、こんばんは。五月女翔子です。帰国した際にはいつも苅部初江バレエ研究所の皆さんに温かく迎え入れていただき、レッスンをする場所があることをとても幸せだなと思います。」

五月女さんは、生徒として最後の参加です。ベルギーで磨いたバレエを披露しました。

■大学生
「ずっと小学生のころから一緒に踊っているので、海外で磨いてきた技術をもってまた一緒に踊れるのはとても光栄だなって思います。翔子ちゃんらしく、これからも東京で頑張ってほしいです。」

■高校生
「いつも限界まで技術面も磨いていて、とても尊敬しています。いっぱい翔子ちゃんの隣で最後だけど踊れたから楽しかった。」

■五月女翔子さん(18)
「自信をなくしてしまうことが多いんですけど、でもホームに帰ってきたら応援してくださる皆さんがいっぱいいらっしゃるので、しっかりプロとしてさらに努力していきたいなと思います。」


新国立劇場でのレッスンが始まりました。

■五月女翔子さん(18)
「今日がレッスン4日目。すごい緊張しちゃって。本来の自分が全然だせなくて、レッスンだけどどうやって踊りとして見せていくかみたいなところもすごく勉強になっていて。足りないところだらけすぎて、早く練習したい。」

五月女さんは、10月から始まる公演『シンデレラ』に出演することが決まっています。すでにリハーサルが始まっていて、振り付けなどを覚える日々です。

■五月女翔子さん(18)
「ジャンプが得意な方だと自分では思っているので、ダイナミックな動きができるようになりたい。」

プロとして立つ初めての舞台-
バレエダンサーとして、新たな一歩を踏み出します。

■五月女翔子さん(18)
「私にとってバレエは生きることだと思っていて。五月女翔子という1つの1人のダンサーとして形にしていけたらなと思います。」
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