2025.08.06佐渡市で約3000世帯、村上市で約280世帯に避難指示 県内で「線状降水帯」発生の恐れ【新潟】
佐渡市羽茂で229.5mmと8月の観測史上最大を記録
県内で『線状降水帯』が発生する恐れが高まっています。6日(水)夜遅く~7日(木)朝にかけて県内で『線状降水帯』が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。
すでに大雨となっている佐渡市は、羽茂地域などの約3000世帯に避難指示を出し安全な場所に避難するよう呼びかけています。佐渡市では断続的に激しい雨が降り、午後5時10分までの24時間降水量が229.5mmに達し、8月の観測史上最大を記録しました。
土砂災害の危険度が高まっているとして、佐渡市・胎内市・村上市に【土砂災害警戒情報】が発表されています。
佐渡市は、羽茂・小木・赤泊地域の約3000世帯に避難指示を出し、安全な場所に避難するよう呼びかけています。
なお、村上市も土砂災害の危険が高まったとして約280世帯を対象に避難指示を発表しています。
気象台は、6日(水)夜遅く~7日(木)朝にかけて県内で『線状降水帯』が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる恐れがあるとして、低い土地の浸水や河川の氾濫などへの厳重な警戒を呼びかけています。
◆7日(木)午後6時までに予想される24時間降水量
下越 200mm
佐渡 200mm
中越 120mm
上越 100mm
線状降水帯が発生し、大きな被害が出たのが3年前の8月に起きた『県北部豪雨』です。村上市や関川村で2000棟以上の住宅が浸水被害を受け、土石流が発生した村上市の小岩内地区では住宅6棟が全壊しました。
6日の小岩内地区。川の土砂をせき止める砂防ダムの工事が進められていました。
■小岩内地区 松本富雄区長
「(水害が)いつあってもおかしくない。この気象状況であれば(警報などが)出たときにそれなりに対処していかなければと思っています。」
区長を務める松本富雄さん(70)。3年前は住民同士で声を掛け合い、早めに避難したことで土石流に巻き込まれた人はいませんでした。
■住民(70代)
「(3年前は)何回も住民がきてくれて起こしてくれて、それで助かったんだわね。」
今も年に3回、恒例行事を開くなどして住民同士のつながりを大切にしています。今夜以降の大雨に対しても警戒を強めています。
■住民(70代)
「異常気象になっていますから、いつまたああいう災害がくるか分からないので心配なことは心配ですね。」
一方、県は情報連絡室会議を開き、大雨への対応などを確認しました。
県民には早めの避難を呼びかけました。
◆県危機対策課 川辺英昭課長
「住んでいる市町村から避難情報が出たら、自分は大丈夫だという偏見を捨てて、自らの命は自らが守るという意識を持って避難行動に結び付けてほしい。」