2025.06.12県内コメ農家の経営安定へ 花角知事が小泉進次郎農水大臣に直接要望【新潟】
小泉進次郎農水大臣のもとを訪れた花角知事
コメをめぐる混乱が続く中、知事が農水大臣に直接要望です。12日、花角知事は小泉農水大臣と面会し、コメ農家の持続可能な経営にむけた政府の支援を求めました。価格の抑制に奔走する小泉大臣は、コメ王国・新潟の現状をどう受け取ったのでしょうか。
12日午後、小泉進次郎農水大臣のもとを訪れた花角知事。価格高騰や備蓄米の放出など、コメをめぐる混乱が続く中、主食用だけでなく加工用米や酒米など『非主食用米』の安定生産も守ってほしいと求めました。
■花角英世知事
「加工用に使われるコメは安い。非主食用米に対するインセンティブを与えないと、(生産者が)高値になった主食用米に流れてしまう。コメの主産県として特にお願いしたい。」
知事は「急激な価格高騰を抑えようという取り組みは、県内の農業関係者も理解している」としたうえで-
■花角英世知事
「心配はいずれ(価格が)落ち着いたあと、2025年産のコメが出てくる先に再び供給過剰(米価下落)にならないかを一番心配している、生産者は。」
■小泉進次郎農水大臣
「1回マーケットを落ち着かせないと、生産者と消費者の双方が納得する一致点を見出すのは難しいので、まずは価格高騰を抑えたい。」
小泉大臣は「コメ離れを防ぐためにも、あらゆる手をつくしていきたい」と、価格抑制への取り組みに理解を求めました。
■花角英世知事
「安定生産ができ安定供給されて、値段が消費者にとっても生産者にとっても納得できる価格になることが理想形。それを追求しないといけない。」
消費者と多くの生産者を抱える新潟。
『適正価格』を見出せるのか、政府の手腕が問われます。