2025.09.10農家「稲を踏むのは心が痛む」大雨浸水の田んぼで稲刈り、品質への影響は【新潟・上越市】
残った稲穂を刈り取る
先週、大雨に見舞われた上越市では水に浸かった田んぼで稲刈りが始まっています。農家はコメの品質への影響を心配しています。
上越市頸城区の西條ファーム。先週3日(水)の大雨で1.8haほどの田んぼが浸水し、収穫を控えた稲も水に浸かりました。
大雨から4日後ー
7日(日)に再び訪れると、ようやく水が引いた水田で稲刈りが始まっていました。コンバインが、倒れた稲が積もった田んぼの中を進み、残った稲穂を刈り取ります。
■西條ファーム 西條裕之さん
「こういう状態になって刈るのは初めてなんで難易度も高いですし…、それより、稲を踏むのは心が痛みますね。」
この日、刈り取ったのは『こしいぶき』。
収穫したもみの状態はー
■西條ファーム 西條裕之さん
「(Q.状態は?)ちょっともくもくしていますね。水分でちょっと膨らんでいるのか、握った感触が…。(水に)浸かっていないものよりやわらかい感触はある。」
さらによく見ると、穂から芽が出た稲があちこちに見つかりました。
■西條ファーム 西條裕之さん
「芽の出たものは100%“格落ち”です。量が多ければ多いほど等級は落ちていきます。」
脱穀して初めて芽が出ていることが判明するケースもあり、被害額はどれほどか見当がつかないといいます。
■西條ファーム 西條裕之さん
「まあ、刈れただけでも良かったかなと。いまはそうするしかないですね。」
西條さんによると、9日から収穫が始まった主力の『コシヒカリ』には大雨の影響は出ておらず、胸をなでおろしているということです。