2025.08.05雨待つ上・中越 農家「イネ枯れた」下越中心に恵みの雨、6日は大雨警戒【新潟】
十日町市の水田は雨不足で一部のイネが枯れる
5日の県内は、下越を中心にまとまった雨が降り、水不足に悩む地域にとっては恵みの雨になりました。6日は雨の範囲が広がり、雨脚もさらに強まる見込みで大雨への警戒が必要です。
5日の県内は、午前から下越を中心に一時強い雨が降りました。午後4時までの24時間の降水量は、佐渡市羽茂で54mm、関川村下関で21.5mm、新潟市中央区で6.5mmとなっています。
■柏百花記者
「五泉市の早出川ダムに来ています。水位が低下し、普段は見えることのない斜面の土がむき出しになっています。」
五泉市の早出川ダムにも取材中、弱い雨が降りました。4日早朝に貯水率が0%になり、農業用水のために底に貯まったわずかな水を放流しています。のり面の土が見えるほど干上がったダムには、もう少しまとまった雨が必要。管理する県の担当者も「できる手段はやり尽くした。まとまった雨を待つしかない」と話していました。
一方、上越や中越は5日も乾いた一日でした。
十日町市の水田では、もち米『こがねもち』の出穂期を迎えていますが-
■コメ農家 宮内賢一さん
「もう完全にダメですよね。みんな枯れちゃっている。はぁ…かなり厳しいですね。」
出穂期には多くの水が必要ですが、雨不足で一部のイネが枯れてしまっています。農家の宮内さんによると、雨が降ったのは6月から2日だけ。トラックで水を運ぶなど対策をしてきましたが、費用や人手がかかるためもはや限界です。5日の日中は雨が降るという予報もありましたが、結局降りませんでした。
■コメ農家 宮内賢一さん
「降ってほしい。神頼み。」
雨を待ち望む人たちがいる一方で、6日の県内は大気の状態が不安定になり下越と佐渡を中心に大雨となるところがある見込みです。
気象台は、6日朝~7日にかけて低い土地の浸水や土砂災害に警戒を呼びかけています。