2025.10.27「クマ撃退スプレー」よくある勘違いとは?使い方や注意点を専門家に聞く【新潟】
いざというときのために〝使い方〟の確認を
クマと遭遇しないよう注意が必要ですが、万が一に出会ってしまったら・・・対応策のひとつが『クマ撃退スプレー』。
■株式会社うぃるこ 梅村佳寛さん
「共通しているのは、カプサイシン・トウガラシの成分が入っている。それが目とか鼻とか口とか、粘膜に入るとすごい痛みを与える。」
野生動物の生態調査や捕獲業務などを行う「株式会社うぃるこ」の梅村さん。
『クマ撃退スプレー』には様々な種類があり、いざというときのために〝使い方〟をよく確認しておく必要があるといいます。
■株式会社うぃるこ 梅村佳寛さん
「出すときにこのままでは噴射できないので、これ(安全クリップ)が誤射を防いでくれる。こういう感じでクリップを外すと噴射できる。国産の方が少し形状が違う。安全クリップがない代わりに、このキャップがついている。普通のスプレーと同じような感じで噴射する。」
噴射するタイミングは-
〝クマとの距離が5m以内になったとき〟クマに直撃しやすく効果的だといいます。
■株式会社うぃるこ 梅村佳寛さん
「(Q.このくらい離れる?)このくらいの距離感で噴射できれば。これより短くなってきた距離感で噴射するのが一番。」
さらに、かばんなどには入れず すぐに取り出せる状態にしておくことや、四つ足で突進してくるクマの顔に噴射するため少し下に向けて噴射することが重要だといいます。
そして、よくある勘違いが-
■株式会社うぃるこ 梅村佳寛さん
「虫よけスプレーみたいに事前に空中に撒いておいたり、自分の衣類にかけたりするとクマが寄って来なくなるという勘違いをしている人が結構いる。あくまでもクマが向かって来たときに、クマに向かって噴射するもの。」
梅村さんは、『クマ撃退スプレー』はあくまで最終手段だと強調します。
■株式会社うぃるこ 梅村佳寛さん
「クマ撃退スプレーを使う場面にならないってことが大事。なるべく夜 外に出ないとか、朝方早いときに特に注意することが大事。」
クマによる人身被害が過去最多となるなか、万全の対策が求められます。