2025.06.19「備蓄米は明らかに高い」南魚沼市のコメ農家 品質にこだわったコメの価格に理解を【新潟】
品質にこだわったコメの価格に理解を
随意契約で放出された割安な『備蓄米』の販売が各地で始まっています。銘柄米の買い控えや値ぐずれを懸念する声もある中、南魚沼市の米農家は品質にこだわったコメの価格に理解を求めています。
南魚沼市の関智晴さん。約20haの田んぼで南魚沼産コシヒカリを栽培しています。
随意契約の備蓄米について聞くと-
■関智晴さん
「(備蓄米が)1800円~2000円は明らかに高い。古米になると、やっぱり香りが変わってくる。自分はおいしいコメを作りたいし、提供したい。(銘柄米が)4000~5000円くらいの価格でないと農家はやっていけないので、あまり高いと言ってもらいたくない。」
関さんは、JAを通さずインターネットや店舗など独自の販売網を確立していて、コメ価格の変動に影響を受けません。カニの殻や米ぬかなどを混ぜて作るオリジナルの肥料を使うなど品質にこだわりぬき、コメの食味を競う国際コンクールで何度も金賞を受賞しています。
無農薬米の価格は、5kgで1万2000円~1万5000円に設定していますが、2024年産はほぼ完売となりました。
■関智晴さん
「こだわって作ったコメということをお客さんが理解してくれれば、(高価格の)コメでも買ってくれる。」
コメの値段が社会問題になる中、生産者は商品価値を高める努力を続けています。