• 現在のお知らせはありません。

2025年08月27日(水)本日の番組表

UXニュースNEWS

2025.08.25【スノボ・ハーフパイプ】五輪めざし進化続ける 他とかぶらない独創的スタイル19歳・山田琉聖【新潟】

【スノボ・ハーフパイプ】五輪めざし進化続ける 他とかぶらない独創的スタイル19歳・山田琉聖【新潟】
成長を続ける期待の19歳・山田琉聖(やまだりゅうせい)
妙高市の専門学校を拠点に、スノーボード・ハーフパイプで2026年3月の冬季オリンピック出場を目指す19歳がいます。最大の武器は、現在 世界で1人しかやっていないという大技です。

軽々と技を決め、高く、そして美しく宙を舞うのは・・・
山田琉聖(やまだりゅうせい)。

2023年、16歳のときに全日本選手権で初優勝を飾ると、2024年の大会も準優勝。成長を続ける期待の19歳です。

■山田琉聖選手
「滑りの特徴は、他とかぶらない独創的スタイル。そういう滑りを自分で目指していて、そこを意識していつも技を構成したり、自分のルーティンを組んだりしている。」

2024年12月から2025年2月にかけて開催されたワールドカップでは2度3位に輝き、2026年2月のミラノ・コルティナ冬季オリンピックの出場枠4人に対し、現在は平野歩夢選手ら上位3人に続く4番手につけています。

出身は北海道札幌市。スノーボードを始めたのは5歳のころでした。

■山田琉聖選手
「両親がスノーボードをやっていて、朝スキー場行って滑って。そのあと、ナイター営業のスキー場に移動して、ナイターをまた滑ってみたいな感じで。」

地元・北海道で技を磨き、2024年から妙高市にある国際スノーボード&スケートボード専門学校に通っています。

■山田琉聖選手
「(北海道は)夏の練習がすごく難しい。技術的な練習もできるという部分で、北海道より夏の練習環境は整っていると思い、この学校に入学した。」

妙高市出身で北京オリンピック銅メダリストの冨田せな選手、妹・るき選手は学校の先輩です。

■山田琉聖選手
「入学してからは結構一緒にトレーニングや練習をした。せなちゃんとよくやっていたんですけど、妥協を一切しない部分を一番感じた。」

この日は、長野県に向かいました。

全国でも珍しい高回転の技が練習できる施設。自主練習を含め週3回は訪れています。20往復以上ひたすらジャンプの練習。技の完成度を高めるため、空中での感覚を体に覚えこませていきます。

山田選手の担任は、プロスノーボーダーの大友秀樹さんです。

■山田選手の担任 大友秀樹さん
「滑りがすごく独創的なスタイルだったり、単に難易度を上げるだけじゃなくてスノボで魅せてやろうという気持ちがこもっていて、自分のスタイルを貫いている。そんな選手かなと思います。」

山田選手の得意技は、3年前に引退したスノボ界のレジェンド・ショーンホワイトが得意とする大技『ダブルマックツイスト』。現在は世界で誰もやっていないと話すその大技を見せてくれました。

■山田琉聖選手
「最初は前宙回りに頭を下に回していく。頭が一番下になってから側転方向に頭を起こしていくのがマックツイスト。大会ではそんなにやる人はいない。」

ほかにも得意とする大技『スイッチダブルチャック』。
『スイッチ』とは通常とは逆向きに滑ること。山田選手は左足を前にする「レギュラー」が通常のスタンスですが、この技では右足が前のグーフィースタンスで滑ります。『スイッチ』で様々な技を成功させられるのも強みのひとつです。

■山田選手の担任 大友秀樹さん
「ひょうひょうとしていて、そんなにテンションを出さないような感じだけど、滑りにはすごく熱さを感じるし、誰もやっていないようなトリックをかっこよく決めるところにすごく引かれる。」

勝負の冬へ―
自身のスタイルに磨きをかけ、新潟からオリンピックを目指します。

■山田琉聖選手
「(新潟は)第2の故郷みたいな感じになってきていると思うので、新潟県民の方に応援してもらっているという声も聞いて、すごくうれしく思っている。これから冬シーズンが始まってオリンピックシーズンも始まるが、自分の独創的なルーティンを曲げずにオリンピック出場をつかみ取ることができたらと思っているので、そこは曲げずに練習して世界の人たちと戦っていけたらと思う。」
ページのトップへ