トキエアの経営に、異業種から加わる人物がUXの取材に応えました。地域航空会社『トキエア』は24日に株主総会を開き、エンターテインメント会社社長の和田直希さんの取締役就任を承認しました。近く、共同代表に就任する見込みです。

和田さん本人を直撃しました。
24日午前に開かれたトキエアの株主総会。会場に姿を見せたのは、経営に参画することになった和田直希さんです。和田さんは、インドネシアで家具製造工場などを経営したのち、音楽やイベントなどを手掛ける会社を起業しました。

共同代表を前提とした取締役への就任が承認された直後、和田さんを直撃しました。

■トキエア共同代表就任へ 和田直希取締役
「(Q.トキエアに参画する理由は？)ビジネスとして〝勝ち筋〟だなというところはある。一つ一つやるべきことをコツコツやると、収益をあげられる事業モデルになっていた。インドネシアでの工場経営で培ったものに近いものがあった。」

和田さんは、2023年に開かれた野外音楽イベント『燕三条ジャパンフェス』の立ち上げにも関わり、「新潟の人や食にほれ込んだ」とも語りました。
一方、トキエアは2024年に4つの路線を就航させましたが、機体トラブルや人員不足などの影響で十分な運航回数を確保できておらず、長谷川社長は「今年度中の黒字化は難しい」と見通しを示しました。

総会に参加した株主は－

■株主
「まだ立ち上がったばかりで売り上げもついてこなくて、今回共同代表が入るということでお手並みも拝見しつつ、株主としては当面見守っていきたい。」

世界を舞台に事業を展開してきたという和田さんは、この状況をどう立て直すのか－

■トキエア共同代表就任へ 和田直希取締役
「路線については、就航しているところをしっかり黒字化していくことが大切。新潟の人が知っていると思うので、『みんなの知っているトキエア』から『みんなが乗ったことのあるトキエア』に変えていきたい。やります！やり切ります！」

長谷川社長も、その手腕に期待を寄せます。

■トキエア 長谷川政樹社長
「人を集める集客やマーケティング、経営者としての経験もある。トキエアって面白いよね、乗ってみたいねと思える航空会社にしていきたい。」

『トキエア』によると、5月の搭乗率は札幌丘珠線で約50%、名古屋線と神戸線は70%近くとなっていて、夏の繁忙期並みに好調だとしています。今後、パイロットの確保を強化し、運航の安定と利用客の増加を目指します。