2026.06.24【トキエア】不安定な経営実態・・・実情は?花角知事「安定を」財務責任者として期待されたCEO1年で退任【新潟】
最大の不安要因は資金繰り
地域航空会社トキエアの株主総会で和田CEOの再任が否決されたことを受けて、花角知事は会見で経営の安定を求めました。一方で、株主に示された財務資料や関係者への取材からは、不安定な経営状況が浮かび上がります。
■花角英世知事
「一般論として安定した経営をお願いしたい。」
24日朝の定例会見。知事はこう述べる一方、共同代表を務めていた和田直希さんの退任については「株主の判断」だとして言及を避けました。
3月末時点で29億円を超える債務超過に陥っているトキエアにとって、最大の不安要因は資金繰りです。資金調達を担う財務責任者として期待されたのが、和田さんでした。
関係者によると、株主総会では和田さんと株主の間でこんなやり取りが交わされたといいます。
■株主
「会社の手持ちの現預金のレベルが低すぎる。もう2桁くらい上げないと何があるかわからない。」
■和田直希氏
「現預金の件、本当におっしゃる通りなので、なんとか分厚く持てるよう努めていきます。」
関係者によると、財務資料に記された3月末時点の現預金はわずか131万円。運航収入などから得る毎月の売り上げが平均して約1億円である一方、人件費や整備費・燃料費などに約3億円かかるため、毎月2億円ほどの赤字が生じている状況です。
2025年度は、従業員への給与遅配が4回も発生しました。資金繰りの改善を果たせないまま、和田さんは退任。単独代表となった長谷川政樹社長は23日こう語りました。
■トキエア 長谷川政樹社長
「決して楽な財務状況ではないので、(和田氏には)非常に対応も一生懸命やっていただいた。そういう状況のなか、こういう結果(再任否決)になったとしかいまは言えない。(Q.新たなスポンサーについての考えは?)これからいろいろ決まっていくことだ。」
課題はまだあります。そのひとつは飛行機を操縦する機長の確保です。トキエアは現在3機の旅客機を保有していますが、機長は8人。この人数で常時運航できるのは2機だといいます。機長を増やして3機運航できるようになれば、定期路線の拡充による収益アップが期待できます。
■トキエア 長谷川政樹社長
「飛行機の機材の稼働がなかなか進められないところがあります。マンパワー・パイロット・整備・客室・専門職をとにかく集めて、確実に飛行機を100%稼働まで持っていく。それが喫緊の課題になっている。」
長谷川社長は株主総会で「機長の訓練要員として2人を確保した」と説明したということですが、3機体制を維持するにはさらなる機長の確保が必要で、その見通しは明確になっていません。経営の安定化は、なお見通せない状況です。