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2025.07.17【参院選|陣営のネット戦略】加速するSNSでの訴え 有権者の注意点は【新潟】

【参院選|陣営のネット戦略】加速するSNSでの訴え 有権者の注意点は【新潟】
各陣営のネット戦略を取材
参議院選挙の戦いも大詰めです。今回は、各候補者がSNSなどネットも活用して積極的に訴えを展開しています。各陣営のネット戦略を取材するとともに、有権者が選挙や政治に関する情報をSNSから得る際の注意点について専門家に聞きました。

いまや、若者だけでなく幅広い世代が利用する〝SNS〟。
選挙でも候補者がSNSで支持を訴えることは当たり前になり、時には当落にも影響するなどその存在感は大きくなっています。参院選新潟選挙区に立候補した4人の陣営も、SNSや動画を駆使して有権者への浸透を図っています。


―【立憲民主党・現 打越さく良候補】―
2期目を目指す立憲民主党の打越さく良さん。街宣には、SNS班のボランティアスタッフがついて回り写真や動画を撮影。テーマカラーを生かした明るく温かいトーンを意識しています。

■ボランティアスタッフ
「打越さんのより良い政治を目指したいとか素の優しい部分とか、そういうところが少しでも映るような場面を集められるようにしています。」

写真や動画は打越さんにも共有され、Xは本人が文章を考えて投稿。【#みんなで咲かそう新潟】のハッシュタグも忘れません。

選対の幹事長を務める米山隆一衆議院議員は参院選だからこそ、その効果は大きいと考えています。

■立憲民主党 米山隆一衆院議員
「リアルを拡散するという意味では非常に大きい。(参院選は)広域選挙なので、どんなに頑張っても全員と会うことは不可能なわけですよ、17日間で。そうなるとSNSの比重は大きくなる。」

政治に関心のある層の需要に応えつつ、関心の薄い層にもリーチを拡げようと模索しています。

■立憲民主党 米山隆一衆院議員
「真面目なコンテンツを出しつつ、その中に自己開示をいい割合で入れていくという感じですね。」

選挙期間中は活動の様子や告知に加え、一日の始まりや終わりに本人のメッセージ動画を投稿するなどしています。

■立憲民主党 米山隆一衆院議員
「選挙中は選挙活動になるんですけど、その中にふとその人の人柄がわかるような一コマなどを人は面白いと思って見てくれるので。」


―【自民党・新 中村真衣候補】―
自民党の新人・中村真衣さんの陣営もSNSでの発信を強化。特徴は、投稿される映像のクオリティーです。選挙戦には、プロ仕様の機材を持った制作会社が入るなど、“SNS撮影班”が同行しています。

SNS向けのインタビューなどはあえて行わず、各地での演説や駆け回る様子など『中村さんのリアルを映す』ことを意識。選対の幹事長を務める斎藤洋明衆院議員も「SNSは非常に重要」と話します。

■自民党 斎藤洋明衆院議員
「年々SNSを参考にして選挙に行くっていう方が増えているので、そういう意味ではSNSは非常に重要だと思っています。やっぱり若手を中心に見てくださってると思います。」

加えて陣営スタッフも常にスマートフォンのカメラを向け、XやInstagramで中村さんの動向を即時に発信して活動を有権者にアピール。『党の刷新』というイメージ定着のため、街宣車にも掲げた『新しい風が新潟を動かす』をハッシュタグに使用。SNSでの発信を強調することで、拡散を狙っています。

■自民党 斎藤洋明衆院議員
「わかりやすく、伝わりやすく、そして興味を持ってもらう入り口だと思っていますよね。SNSで全部伝えようというよりも、とにかくその関心を持っていただくきっかけ作りってのがすごく大きいとは思っています。」


―【参政党・新 平井恵里子候補】―
■参政党・新 平井恵里子候補
「こんにちは。午後からは山古志に行って小千谷に行って、そしてまた長岡に行って農業政策を訴えさせていただきたいと思っております。」

街宣の途中、Xの投稿をするのは参政党の平井恵里子さん。投稿内容を識別するための「ハッシュタグ」はより多くの人が使っていて検索にも引っ掛かりやすい政党名などを使って投稿。陣営は文章やキーワードを短くすることも意識しています。街頭演説など活動日程の告知も、SNSがメインです。

■有権者
「X見て(来た)。また来ます。がんばってください。」

SNSを使って支持を広げてきた参政党。選挙戦でもその特性を最大限活用しています。

■広報担当者
「SNSは少人数でも発信力を持たせられる。影響力を持たせられると思う。あとは工夫とか本人が書いたりというのが大きいと思う。街頭演説に来られない人にも具体的な政策を発信できる。」

公示後、平井さんや県連のSNSの登録者数が伸びていることに手ごたえを感じています。

■広報担当者
「SNSは、いいねとリツイート(リポスト)をみるようにしている。いいねとリツイート(リポスト)はひと手間かかることなので、それをやってくれる人がファンだったり応援してくれる人なのかなと思って、ひとつの指標にしている。」


―【政治団体NHK党・新 原田公成候補】―
NHK党の原田公成さんは選挙期間中、県内での活動が少ない分SNSでの活動をメインにしています。

■政治団体NHK党・新 原田公成候補
「SNSはどこでも発信できるから、それはフルに活用した方がいいと思います。いろんな意見があるのは、それ(SNS)で聞けるので。」

県内入りした際は、演説の模様やポスター貼りの様子をボランティアが撮影。投稿に対する反応も活用して選挙戦を戦っています。

■政治団体NHK党・新 原田公成候補
「今ここでやっています(と投稿)。それに対して地元の方が『じゃあうちに来てください』とか、そういう支援のところを回らせてもらおうかなと思っています。」


―注意点について専門家に聞く―
SNSに詳しい国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一准教授は、選挙というイベントにおいて情報源としてSNSを活用する人が増えていると分析しています。

■国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 山口真一准教授
「ただエンタメとして使うだけじゃなくて、いろんな情報に出会える情報源として活用するようになってきているのが最近のトレンド。そもそも選挙に関心を抱く人が増えるかもしれない。政治参加の裾野が広がることが大きなメリットとしてある。」

一方で、注意が必要なのが『フェイクニュース』や『過激な情報の拡散』です。
山口准教授は、誤った情報や根拠不明の投稿などが多くの人の目に触れるようになると、冷静に各候補者・各政党の政策を確認しづらくなると指摘。有権者が情報を検証する癖をつけることが必要だといいます。

■国際大学グローバル・コミュニケーション・センター 山口真一准教授
「その情報は誰が言っているのかなと、その人の専門性を確認したり情報源の一次情報を確認するとか。少なくとも自分がその情報を誰かに広めたくなった・拡散したくなったときだけでも、情報を検証する癖をつけてほしい。」
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