2025.08.12【夏の甲子園|中越】「先輩たちのために」先輩の思いを背負い 恩返しを誓う夏:13日初戦【新潟】
先輩たちの思いも力に夢舞台で戦い抜く
続いては夏の甲子園、いよいよ明日13日に『中越ナイン』が初戦を迎えます。現地・大阪では、大角アナが取材をしています。
試合前日の『中越ナイン』は、兵庫県内のグラウンドで午後2時から4時までの2時間汗を流していました。
まず行ったのは〝守備練習〟です。試合間隔もあいているためより実戦を意識するために、ランナーをつけたノックを約40分間行い連係プレーを最終確認していました。一方〝バッティング練習〟では、ただ打つだけではなくより試合の場面を個々で想定し、バントやバスターなどにも時間をかけて練習していました。
あす初戦を迎えるということで、新潟からはバス16台・800人を超える方がアルプス席に駆けつけるとのことで、選手たちも「すごくうれしい、勝利を届けたい」と話していました。
この夏、中越は7年ぶりの甲子園出場を決めましたが、その間 様々な困難を乗り越えてきました。本田監督をはじめ、選手たちは特別な思いでこの大会に挑んでいます。
5年前(2020年)の夏-
新型コロナウイルスの影響で、戦後初めて夏の甲子園が中止になりました。
■2020年主将 廣瀬航大さん
「心の準備はしていたけど、実際に甲子園がなくなるのはやっぱり悔しい。みんなともっと野球をして目標である日本一を成し遂げたかったけど、それができなくて本当に悔しい気持ちしかない。」
その夏(2020年8月)、開催された県の独自大会。中越は廣瀬キャプテンを中心に優勝を果たすも、甲子園の土を踏むことはできませんでした。
先輩たちの甲子園への思いを胸に挑んだ、翌年の夏。
しかし-
2021年 校内で新型コロナ感染拡大
夏の新潟大会 出場辞退
■中越 本田仁哉監督
「(当時の選手たちの)涙や泣き崩れる様子などまったく薄れて消えることはない。あの2年間は2020年以降、私の中越高校野球部の本当に間違いなく一番の大きな原動力になっている。」
2年連続で甲子園を目指すことができなかった夏から、4年-
■中越 窪田優智主将(3年)
「先輩たちの思いも背負わないといけないと感じている。(甲子園の)チャンスがなかった先輩たちが一番悔しかったと思うので、勝って喜んでもらうことが一番の恩返し。そこには特別な思い、熱い思いがある。」
■中越 本田仁哉監督
「たくさんの方から支えられて励まされてここまできました。これまでのすべての卒業生や、支えてくる方々の積み重ねが選手に力を与えてくれた。」
閉会式終了後-
OBによる本田監督の胴上げ
■中越 本田仁哉監督
「一人一人に言いたいけど、お前ら卒業生がこうしてくれるのが一番うれしい。お前らのおかげ、本当にありがとう。」
■中越 窪田優智主将(3年)
「OBの方が残してくれた財産や先輩たちがいたからいまの自分たちがいると話しながら、しっかり感謝の思いをもってプレーすることでいいプレーや粘り強いプレーが生まれると思うので、そこを意識してやっていきたい。」
■2020年主将 廣瀬航大さん
「甲子園に出られない悔しい思いもしたので、今日もOBは先輩も含めて後輩・同級生も来て、自分たちの思いが届いてくれたと思う。」
先輩たちの思いも力に、夢舞台で戦い抜きます。
『中越ナイン』はいよいよ明日13日、2試合目は午前10時30分から東東京代表の関東第一と対戦します。