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2026.07.06【夏の高校野球】廃部の危機から復活「塩沢商工」:注目校⑤【新潟】

【夏の高校野球】廃部の危機から復活「塩沢商工」:注目校⑤【新潟】
創部60年目 部員18人「塩沢商工」
『夏の高校野球 新潟大会』の開幕が7月9日に迫りました。そこで、この夏の注目校をシリーズで紹介します。5回目は『塩沢商工』です。

越後山脈を望む自然豊かなグラウンドに響く声。『塩沢商工野球部』選手14人・マネージャー4人で活動しています。

しかし、2年前は…
■寺澤寿輝也監督
「夏が終わった時点で選手0人。じつは廃部にする予定だった。」

選手0人。廃部の危機からたった2年で復活を遂げた裏には、一人の若き監督の存在がありました。


今年で創部60年目の『塩沢商工』。2004年秋には過去最高のベスト4に輝くも部員数が徐々に減少し、2019年には連合チームに。一時 単独チームとして出場するも、再び3年前から十日町総合と連合を組み夏を戦っていました。

■寺澤寿輝也監督
「5校連合のときはノックを打ちに行かせてもらっていたが、自校の選手に打つことは無かったのでそれはうれしいですね。」

2年前、塩沢商工の監督に就任した30歳の寺澤寿輝也さん(30)。じつは13年前、新潟県央工業で甲子園を目指す寺澤さんをUXが取材していました。

「一番の働き者、マネージャーの寺澤寿輝也。ノックバットを握る彼、外野手として入部しましたが去年の秋マネージャーとしてチームを支えることを決意しました。」

かなえられなかった夢を、今度は監督として。
塩沢商工で自身初の監督に就任しましたが、その監督人生の幕開けは・・・まさかの選手0人というスタートでした。

■寺澤寿輝也監督
「どうやって野球部を閉じるかというところから始まった。赴任してきてすぐOBの方々から何とかしてほしいと要望をもらった。」

野球部存続へ-
まず取り組んだのは『SNS』。

■寺澤寿輝也監督
「部活動というとどうしてもブラックボックスというか、内情や活動を積極的に発信した方が中学生の目に留まってもらえる。」

引退した3年生やマネージャーと協力し、練習の様子をSNSに投稿。なかでも力を入れる取り組みが、その名も『140オーバーチャレンジ』。正しいトレーニングにより、投手では球速140km/h、打者では打球速度140km/hを目指すというプロジェクトです。

OBや後援会の協力により最新の動作分析機器を導入。さらに、室内のトレーニング器具も充実させ、冬の期間も体を強化できる環境を整えました。

■立壁晄主将(2年)
「こんな練習、他にないと思う。」

他にも、体づくりで一人一人に合った栄養を取り入れるためマネージャーは…

■マネージャー
「赤い方(EAA)はみんな一緒だけど、マルトデキストリンは人によって体重が重かったら少なく、軽い人には少し多く。(Q.一人一人の量は?)覚えました。」

結果、引退した選手のなかには目標には届かずも8カ月で126km/hから135km/hと、9km/hアップに成功し成果を上げました。

塩沢商工ならではの取り組みは、トレーニングだけにとどまりません。

■寺澤寿輝也監督
「2年で3つの研究を行いました。①新基準バットが与える影響、②ランナー1塁のときに真っすぐが増えるのか、③長距離移動したときにどれくらいパフォーマンスが落ちるのか、の3つを研究した。」

新たに始めた野球に関する研究活動。調べるだけにとどまらず、その結果をまとめ日本野球学会で研究成果を発表しました。

■寺澤寿輝也監督
「野球をやったことない選手でも、研究していくことで野球が好きになってくれるのかなと。結果的に野球人口が増えて良いのかなと思う。」

トレーニングと研究、その活動をSNSに毎日投稿。その努力が報われ、2024年は6人の1年生が入部し、廃部の危機を免れると…2025年は8人の1年生が入部。なんとたった2年で、単独出場がかなうまでに復活を遂げました。

■寺澤寿輝也監督
「正直なところ、私がここにいる間に単独で出られるとは思っていなかった。」


選手に入部のきっかけを聞くとー

■松田陽選手(2年)
「野球が好きで中学校から野球を始めようと思ったが、親に遅いと言われた。塩沢商工のInstagramを見て、野球を高校からやってみようと思って始めた。いますごく楽しいです。」

その影響は塩沢商工だけにとどまらず、同じく連合チームを組んでいた十日町総合も部員が増加。この夏、じつに8年ぶりとなる単独チームで出場することになりました。

『十日町・南魚沼地域を盛り上げる。』

変化を恐れず、新たな野球をこの地域から作り上げます。

■寺澤寿輝也監督
「いま野球をやるとなったらどうしても私立高校に行きがちだが、県立高校が勝ち残っていくためには・生き残っていくためには、指導者が変わっていかなければいけない。さらにおもしろい取り組みをして選んでもらえるようになりたい。」

いよいよ今週9日(木)に『夏の高校野球新潟大会』が開幕します。6回目の注目校は『帝京長岡』を紹介します。
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