2025.09.01【官製談合事件】相談しやすい体制が不十分と指摘、有識者会議が知事に報告書提出【新潟】
花角知事「二度と起きないようにしっかり取り組んで参りたい」
県新発田地域振興局発注の工事をめぐる官製談合事件を受けて設置された有識者会議が、これまでの議論をもとにした報告書を知事に提出しました。
有識者会議では、これまで歴代の部長の聞き取りなどを実施し、事件の背景や県庁内部の組織的な問題点について議論してきました。花角知事に提出された報告書では、予定価格などを教える仕組みなど具体的な引継ぎはなかったものの、組織の問題として業務上プレッシャーがかかる状況の中で上司などに相談しやすい体制作りが不十分であったと指摘。
そのうえで、公務員としての職業倫理の徹底に組織として取り組むことを求めました。
■有識者会議 中村葉志座長
「本事案が二度と発生しないように、県民の信頼を損なう事がないように、不幸な人を出さないようにしっかり取り組んでいただけたら幸いです。」
■花角英世知事
「報告書をしっかり踏まえて、こういうことが二度と起きないようにしっかり取り組んで参りたいと思います。」
報告書を受け、県は行動規範などをまとめたリーフレットの作成や職業倫理の徹底などに関する知事のメッセージの発信など、再発防止に取り組むとしています。