遺族は、会社に対する不信感をあらわにしました。1人が死亡した2024年6月の弥彦総合文化会館の爆発事故をめぐり、死亡した男性の遺族が工事の元請けなど2社に対し損害賠償を求めて提訴しました。

2024年6月の爆発事故では床下の配管周辺で爆発が起き、改修工事に携わっていた30代の男性が多発外傷で死亡、3人が重軽傷を負いました。亡くなった男性の遺族は、元請けの業者と雇用元の会社2社に対し損害賠償を請求していましたが、交渉が進まず17日に2社を提訴しました。

遺族は2024年9月、弥彦村に対して事故の経過に関する情報公開を請求。2025年4月に村から開示された情報では、元請け会社は作業時にガス管の場所を確認してガスを止めるべきであったにも関わらず、確認を怠っていたことが分かりました。

■亡くなった男性の遺族
「(開示された文書を)読んでも認識が甘いのがすごく分かるので、弟はこの会社たちに殺されたんじゃないかと何回読んでも思う。」

遺族は2社に、男性の子ども2人に対しそれぞれ3228万円、母親と姉・弟に対しそれぞれ222万円の支払いを求めています。

■亡くなった男性の遺族
「2社が、とにかく弟のお墓の前でちゃんと謝罪を述べて、みんなが前に一歩進めればいいと思う。」

元請け会社は、提訴について「担当者が不在で何も答えられない」とコメントしていて、雇用元の会社は「確認が取れていないのでコメントできない」としています。