2025.10.15【戦後80年】悲劇を繰り返さないために 祈りを捧げる「慰霊祭」村松陸軍少年通信兵学校【新潟・五泉市】
戦死した少年通信兵に祈りを捧げる「慰霊祭」
今年で戦後80年となりました。五泉市村松では、戦死した少年通信兵に祈りを捧げる式典が開かれました。
五泉市村松には、1943年に開校した陸軍少年通信兵学校がありました。村松公園には戦死した少年通信兵812人の慰霊碑があり、毎年10月に慰霊祭が開かれています。
父親が陸軍少年通信兵学校の教官だった浅田光雄さん。慰霊碑を守る会の会長として、歴史を伝えていきたいと話します。
■慰霊碑を守る会 浅田光雄会長
「少年通信兵学校があったことや、今まであったことを伝えていっていただきたいなと思っています。」
和歌山県から慰霊祭に参加した西川あや子さん(76)。叔父が少年通信兵としてフィリピンに出征し、戦死しました。
■叔父がフィリピンで戦死 西川あや子さん
「父親、祖母は最初から慰霊祭来ていたから、引き継いで参加した。」
終戦から80年が経ち、元少年通信兵の慰霊祭への出席は減り続けています。今年は遺族や慰霊碑を守る会の会員など約40人が参加しました。
■叔父がフィリピンで戦死 西川あや子さん
「成人していない。まだ18歳で(戦死し)もう泣けてきますね。大人じゃない、それでも戦争行って。二度と(戦争を)してほしくないし、平和であってほしいと思います。」
10代で非業の死を遂げた若者たち。
悲劇を繰り返さないために―
■慰霊碑を守る会 浅田光雄会長
「若い人には地域学習の一環として、ちょっとでもわかっていただくことができれば。」
平和への思いを引き継ぐ活動が続けられています。