2026.01.06【柏崎刈羽原発】再稼働判断下した知事の年末年始 知事選をめぐるそれぞれの思惑は【新潟】
高市総理大臣と面会した花角知事
柏崎刈羽原発の再稼働問題は年末に地元の同意が完了し、東京電力は今月20日の再稼働を予定しています。判断を下した花角知事の年末年始を追うと、苦渋の決断となった本音が見えました。
年の瀬の先月23日。
「お忙しいところお時間いただきましてありがとうございます」
花角知事が面会したのは赤沢亮正・経済産業大臣。去年3月に国から受けた、柏崎刈羽原発再稼働の理解要請に回答しました。
◆花角知事
「理解要請、問い合わせ・要請について了承することと致したい」
再稼働を了承するうえで知事が要望した、安全性の向上や理解の促進、集中的な避難路の整備など7項目に対し約7分間、赤沢大臣自ら回答しました。
法改正が必要でハードルが高いとされる電源三法交付金の対象地域の見直しも「検討を速やかに進める」などとし、年に1回以上、県と共有を図りながら着実に対応すると約束しました。
◆花角知事
「是非とも着実に、確実に実施していただきたい、取り組んでいただきたいということを改めて強く申し上げておきたい」
◆赤沢経産大臣
「必ずそのようにさせていただいたい。私共は最優先で状況説明することは当然の事として申し上げておきたい」
大臣との面会後、知事が向かったのは…総理官邸です。
「知事どうもこんにちは」
◆花角知事
「そうですね…この再稼働について未だに不安を感じる県民、事業主体(東電)への不信感を持つ県民が大勢いることも事実です。(安全対策など)県民への周知・啓発をしっかり取り組んでいただきたい」
◆高市総理
「国としては東電に対して不断に安全性の向上に取り組むようにしっかり指導します。難しい中で大変なご高配を賜り、ご決断をいただきありがとうございます」
総理が再稼働容認した知事と面会するのは異例。今後、各地で再稼働を進める足掛けにしたい狙いも見えます。
再稼働は国策として国が主導していて、法律上、「地元同意」は必要ありません。国は再稼働に地元の同意が必要との立場に立っているため、最終判断が花角知事にゆだねられました。
◆花角知事
「原子力の活用は非常に難しい、まさに国家的なテーマ・課題で、その全体の意思決定の最後の関所みたいになっているのはう~んと思わずうなってしまうところはある。ただ、求められているのでお答えするということでしかない」
ひと区切りをつけた上で迎えた新年。知事の任期は残り5カ月余りとなり、知事選が控えます。
自身の去就については…
◆花角知事
「いやいやまだ考える余裕もありません。これから考えます」
再稼働を進めてきた自民党は先月末、知事選への出馬を要望したと明かしました。
◆自民党県連岩村良一幹事長
「知事に是非、三度目の出馬をしていただきたいと要望は申し上げている。きょうもその要望はした。その先は知事に聞いてください」
◆花角知事
「自民党に限らずいろんな形でお声がけいただくケースはあって、そうした皆さんには評価してもらっているのは感謝したい」
一方の野党。立憲民主党県連も、花角知事が民主的なプロセスを経ていないと異を唱える声明を出し、知事選への候補擁立を検討するとしています。
6日、県連所属の国会議員や県議らが新潟市の街頭に立ち、知事選についても触れました。
◆立憲民主党米山隆一衆院議員
「花角さんの信が問われる。こんなやり方でいいのか、選挙で本当にどう(擁立)できるか、でもしっかりと対応しますので、しっかりと対応させていただきます」
知事選への候補擁立の見通しが立たない中、野党内でも原発へのスタンスが分かれていて、再稼働問題を争点化することができるかも課題です。
一方、野党最大の支援組織、労働団体の連合新潟。構成組織によって再稼働への賛否が分かれるため、原発問題が争点になると対応が難しくなりますが…
◆連合新潟小林俊夫会長
「再稼働して今年に入って営業運転まで行くと思う。それについては争点にはなりづらいと考えている。候補者が固まってから議論開始になる」
◆立憲民主党県連西村智奈美代表
「関係団体・党本部・県連え議論しなければいけない。スケジュールも近くなっていると思うのでさらに話し合いを加速していきたい」
花角知事が出馬するのか、野党が対抗馬を擁立できるのか、2026年序盤の、大きな焦点となりそうです。