2025.11.14【柏崎刈羽原発】「時間かけるべき」長岡市長が直言に、知事は?原発周辺7市町トップと知事が会談【新潟】
原発周辺7市町(長岡市・見附市・燕市・小千谷市・十日町市・上越市・出雲崎町)のトップと会談
午後、知事が訪れたのは長岡市内のホテル。柏崎市・刈羽村を除く原発周辺7市町(長岡市・見附市・燕市・小千谷市・十日町市・上越市・出雲崎町)のトップとの会談に臨みました。
7市町は柏崎刈羽原発の5~30km圏内の「避難準備区域=UPZ」に含まれます。原発事故が起きると、UPZ内の40万人近くの住民は『屋内退避』が定められていますが、県民意識調査では長岡市を中心に再稼働への根強い不安が寄せられていました。
どんな発言が飛び出すのか注目が集まりましたが、報道陣をシャットアウトして行われました。
■県の担当者
「(退出を)お願いします。」
約1時間後-
会談を終えた市長らが取材に応じましたが、態度は割れました。
■長岡市 磯田達伸市長
「30km圏に長岡市民24万人が居住している。今回の調査は非常に厳しい結果になった。県民・市民の理解が広がるには、もう少し時間がかかるのではないか。時間をかけるべきではないかと申し上げた。」
知事に「待った」をかけたのは、磯田市長だけ。
■小千谷市 宮崎悦男市長
「基本的に知事の判断を尊重すると思っている。」
■見附市 稲田亮市長
「再稼働判断については、スケジュール感も含めて尊重したいと言った。」
■上越市 小菅淳一市長
「今後熟慮し、なされる判断についてはそれを尊重申し上げる。」
■燕市 佐野大輔市長
「知事で判断していただけるものと思っていると話した。」
次々と知事に任せると考えを伝えたといいます。
磯田市長の「待った」に知事は何と答えたのか。
■長岡市 磯田達伸市長
「その話はなかったですね・・・。」
磯田市長は、6割の市民が再稼働に慎重姿勢だった点を強調しました。
■長岡市 磯田達伸市長
「対策をもっとしっかりやるとか、情報提供するなどの努力をして民意が改善される。そういうものをやはり見ていかないと。対策は、まだやる必要がある。〝県民理解〟をもっと進める必要があるというのが、私の考えだ。」
県庁に戻った知事を直撃すると-
■花角英世知事
「(Q.磯田市長から『もう少し時間をかけるべき」との話が)これから判断をしていきます。受け止めた上で判断したいと思う。」
自治体トップの考え方の違いが浮き彫りになった今回の会談。
知事は来週、福島第一原発を視察し「地元同意」の判断前における一連の日程を終了。決断の時を迎えます。