東京電力は24日、原子力規制委員会に対して柏崎刈羽原発6号機の『使用前確認』を申請しました。同日午後２時すぎに小早川智明社長が会見を開き、公表しました。

■東京電力HD 小早川智明社長
「当社は先ほど6号機の使用前確認変更申請を原子力規制委員会に提出いたしました。来年1月20日に原子炉を起動し、実際に蒸気を使用した状態でプラントの健全性を確認いたします。」

使用前確認は、再稼働に向けた設備の最終チェックにあたるもので、23日に新潟県の花角知事が再稼働同意を国に報告したことを受けて、申請しました。

■東京電力HD 小早川智明社長
「14年ぶりということなので慎重に原子炉を起動し、また(規制委による)検査も継続しますのでこれについても真摯(しんし)に対応して、もし何かありましたらしっかりと対応していく。」

申請を受けた原子力規制委員会の山中伸介委員長は、同日午後の会見で、今後の工程に慎重に臨むよう求めました。

■原子力規制委員会 山中伸介委員長
「非常に長期間停止をしていた原子炉であり、(運転できる)人材にも乏しくなっている実情であるため、安全第一で進めていただきたい。」

また、東京電力は今回の申請の中で、営業運転の開始予定日を「来年2月26日」と初めて示しました。1月20日の再稼働後に原子炉の熱で発生した蒸気を使って機器のテストを実施し、順調に進んだ場合、2月26日に営業運転が可能になるとしています。