2025.10.07【柏崎刈羽原発】国・県の回答に柏崎市長「赤点以下」地元の同意の〝地元〟とはどこを指す?【新潟】
〝赤点以下〟などと厳しく批判
柏崎刈羽原発の再稼働をめぐって、同意が必要な「地元」とはどこを指すのか。柏崎市の問いかけに国と県が回答を寄せました。桜井市長は7日の会見でこの回答を採点。〝赤点以下〟などと厳しく批判しました。
再稼働のプロセスは「地元の同意」を残すのみとなっていて、花角知事は11月以降に最終判断を下す方針です。
桜井市長は7月、県と国に「地元」とはどこの自治体を指すのか明らかにするよう求める質問状を送っていました。これに対して、国と県が寄せた回答は、いずれも地元の定義には触れていませんでした。
元国語教師の桜井市長。
7日の会見で-
■柏崎市 桜井雅浩市長
「赤点以下。聞かれたことに対しての答えがない。」
国の回答については、〝石破総理宛ての質問を資源エネルギー庁という一役所が答えた〟とも批判しました。
「立地自治体以外の市町村と協力して判断する」という県の回答はー
■柏崎市 桜井雅浩市長
「花角知事から答えをいただいた。赤点・・・プラス5点。答案としては点数をあげられない。」
桜井市長が定義の明確化を迫る理由はー
■柏崎市 桜井雅浩市長
「1969年に柏崎市議会が誘致決議をして以来、地元中の地元として56年間賛成も反対も激しい議論を積み重ねてきた。」
〝刈羽村と柏崎市こそが地元〟との思いが滲みます。
また、県民意識調査の中間結果で「どのような対策をしても再稼働すべきでない」との問いへの賛否が分かれたことに対してはー
■柏崎市 桜井雅浩市長
「難しいと思う。花角知事の仕事になるが、いずれにせよ非常に難しい判断を余儀なくされるのでは。」
最終結果の行方を注視すると述べました。