2025.10.02【柏崎刈羽原発】県民意識調査めぐり論戦、知事・県議会は【新潟】
1日夜、この結果に花角知事は・・・
県議会の代表質問が行われ、柏崎刈羽原発をめぐる論戦が始まりました。県が1日に発表した再稼働をめぐる『県民意識調査』の中間結果について、知事はどう受け止め、どのような質疑が交わされたのでしょうか。
県が1日に発表した『県民意識調査』の中間結果は、再稼働について「再稼働の条件が整っている」か聞いたところ、「そう思わない」が「どちらかといえば」を含めて60%に上る結果に。
この結果に1日夜、花角知事は開口一番-
■花角英世知事
「国や東京電力の取り組みがあまり知られていない。一番知りたかった。」
柏崎刈羽原発の個別の安全対策について、多くの項目で「知らない」が「知っている」を上回ったことに言及。
■花角英世知事
「『知らない』という数字が多いのは、ちょっと残念。」
ただ、「どのような対策を行ったとしても再稼働すべきでない」との問いに、賛否が拮抗した今回の中間結果。
念を押しました。
■花角英世知事
「賛成・反対ということを調べたのではない。多数決を取ったわけではない。」
『残念』発言の真意についてはー
■花角英世知事
「(Q.(結果に)乖離があった?)乖離(かいり)・・・何を言いたいの?発信した側のモノが伝わっていないことは残念というだけのこと。」
県議会からは様々な反応があがりました。
■自民党県連 岩村良一幹事長
「UPZ内(原発周辺)が一番やっぱり重要な認識。年齢層等も含めた分析を行うということなので、それを聞いてから。」
■未来にいがた 大渕健代表
「対策が十分かといえば『そうではない』との意見が6割占めていることは、しっかりみないといけない。」
■リベラル新潟 小泉勝幹事長
「再稼働の条件が整っているかどうかというところについて、県民があまりそう思っていないのが6割出ていたのが非常にポイント。」
代表質問では-
■未来にいがた 上杉知之政調会長
「調査結果の速報値を見る限り、理解が進んでいない点も多々あると感じた。」
■花角英世知事
「調査結果を踏まえ、引き続き県民に関心をもっていただけるよう、分かりやすく情報提供・共有を図るなど適切に対応していく。」
花角知事が再稼働の判断を下した後、県民の意思をどう確認するのか。知事を支える自民党は求めました。
■自民党 中村康司総務会長
「早急に花角知事の判断を示したうえで、県民の代表としての県議会に県民の意思を確認していただきたい。」
しかしー
■花角英世知事
「県民の意思を確認する方法は、議会での議論や住民の直接投票など様々な手法が考えられる。その手法について、現段階で決めているものはない。」
このほか、県は2日の質疑で事故時の避難で使う原発から6方向に伸びる幹線道路の工事について事業費が1000億円を超え、工期は最大で10年を超えるとの見通しを示しました。