2025.11.21【柏崎刈羽原発】県議会で「県民の信を問う」関係者らは:花角知事が臨時会見で再稼働「容認」を表明【新潟】
注目の12月県議会は12月2日開会
柏崎刈羽原発の再稼働を進めてきた国。
エネルギー政策を所管する経済産業省の赤沢大臣は-
■赤沢亮正経産大臣
「花角知事のご判断に感謝を申し上げたい。政府としては花角知事の発言をしっかりと受け止めた上で、引きつづき取り組みの具体化を進めるとともに、原子力の必要性や安全性について丁寧でわかりやすい情報発信に務める。」
その上で、知事が求めた『電源三法交付金の見直し』については-
■赤沢亮正経産大臣
「必要な財源確保に向けた方策の検討・具体化を含めて地域の持続的な発展に向けた取り組みを進めていくとしている。今後議論を深めていきたい。」
そして、原発が立地する「地元」では-
■柏崎市 桜井雅浩市長
「まずは花角知事お疲れ様でしたと申し上げたい。心から花角知事の決断に敬意を表する。一般的に考えれば時間をかけて丁寧にやられたと思う。」
知事の判断を受け、再稼働のボールは〝県議会〟に投げられることになります。
県議会で単独過半数を占める最大会派の自民党。9月県議会で「知事の結論を尊重する」決議案を提出し、可決しています。
■自民党県連 高橋直揮政調会長
「(知事の)積み重ねの結果が今日出たのかなと感じている。これまで知事をしっかり支えながら、ともに新潟県の発展に尽くしてきた自民党なので、当然 知事の判断ということでそれを尊重しないといけない。不信任決議案が出てきたら、そのときで我々も議論を進めたいと考えている。」
知事が判断理由の文書に『不信任』と書いた理由について、ある自民党県連幹部は「野党側に不信任決議案を提出させ、否決することで知事の信任を後押ししたい」と解説。
一方、野党側はこの表現に対して猛反発。
■未来にいがた 大渕健代表
「いちいち議案を諮(はか)るのに職を賭(と)してと言わない。ひとつずつの議案をそんなことしていたら大変じゃないですか。職を続けることについてと言うなら、問うべきは県民じゃないですか。議論のすり替え。二元代表制をなんだと思っているんだ。自分が辞めさせられる見込みがないことを前提に、パフォーマンスをしているだけじゃないですか。」
■リベラル新潟 小泉勝幹事長
「(数の力で)結論が変わらないところで議会を選択したことは納得いかない。不信任決議案を出したときに賛成少数で否決されると思われるわけで、逆に言うとそれによって『県議会の意思を確認した』=『県民の意思を確認した』ことにつながるおそれがあることは、念頭に入れないといけない。」
新たな局面を迎えた柏崎刈羽原発の再稼働問題。注目の12月県議会は12月2日開会です。