• 現在のお知らせはありません。

2025年12月03日(水)本日の番組表

UXニュースNEWS

2025.12.03【柏崎刈羽原発】県議会の焦点「知事の信任・不信任」与野党はどう示す?4日から代表質問【新潟】

【柏崎刈羽原発】県議会の焦点「知事の信任・不信任」与野党はどう示す?4日から代表質問【新潟】
4日から代表質問
2日に幕を開けた12月県議会。柏崎刈羽原発の再稼働を容認した花角知事が県議会に「信を問う」と訴えていますが、そもそも何をもって信任または不信任を諮るのか。知事を後押しする与党、これに対抗する野党の双方の作戦を検証します。

原発再稼働を容認して以降、花角知事が繰り返し述べている言葉があります。

■花角英世知事
「今後、知事の職務を続けることについて、県議会の信任を得られるか、または不信任とされるのか、判断を仰ぎたい。」

「信任・不信任」―
ただ、その手法は明かしていません。

■花角英世知事
「職務を続けることについて『信任をいただけますか、それとも不信任とされますか』ということを議会の意思として示してくださいとお願いしたので、どのようなやり方でそれを示していただくか分からない。」

『丸投げ』とも言える作戦。与野党とも知事のボールにどう反応するのでしょうか。

数の力で劣勢の野党。まず考えられるのは、不信任決議です。
容認表明の直後に開かれた反対派の集会。

■参加者
「不信任決議案を出すべきだと私は思っている。」

■リベラル新潟 小泉勝幹事長
「不信任決議案を提出するとか他の県民運動を盛り上げることなどを含めて、できる限りのことはやっていきたい。」

しかし、今の県議会で不信任決議案が通る可能性はほぼありません。地方自治法は、可決には全議員の3分の2以上が出席したうえで、4分の3以上の賛成が必要と定めます。可決すれば、知事は〝失職または議会の解散〟のいずれかを選択しなければなりません。

新潟県議会にあてはめると、27人以上の賛成が必要。
現状、知事に批判的な野党は2つの会派と無所属の計16人。自民党から造反者が出ない限り可決できません。都道府県議会で過去に可決された不信任は5件だけ。県民が選んだ知事を失職させるには、高いハードルが課せられています。

■未来にいがた 大渕健代表
「(不信任決議案成立には)3分の2出席の要件があるが、逆に言うと4分の1(の反対)で否決された場合は不信任されなかったことになる。」

不信任案が否決されれば、逆に再稼働容認の『お墨付き』を与えるとして消極的です。
威勢のよかったこの人も-

■リベラル新潟 小泉勝幹事長
「不信任案を出すか出さないかも非常に悩ましいところだが、それ以外 我々何ができるのかも非常に手詰まり感がある。」

知事と自民党が設定した土俵に上がらない作戦に傾いています。強調するのは〝公約違反〟です。

■花角英世候補(2018年・知事選)
「リーダーとして船長として答えを出し、皆さんの信を問う。」

■花角英世知事(2025年4月・臨時県議会後)
「信を問う方法というのは、皆さん想像できるでしょ。日本語として。」


■リベラル新潟 小泉勝幹事長
「少なくとも来年春の知事選に勝負したい。」

4日からの代表質問では、知事の政治姿勢を追及し世論に問いかける考えです。
一方の与党にも悩みがあります。

■自民党 岩村良一幹事長
「他会派の動向があるので、その動向を見ていかなければならない。」

当初は野党に不信任案を出させ否決する作戦をとる考えでしたが、野党が乗ってこないケースも想定。都道府県議会では例がないとされる『信任決議案』の提出も視野に入れます。

しかし、法律には定めがありません。再稼働に伴う予算案に「賛同」の意を盛り込む付帯決議も検討していますが、いずれも「存在をかける」と言ってきた知事の発言とはほど遠いことに変わりありません。

4日から始まる与野党の論戦。駆け引きは始まっています。
ページのトップへ