2025.11.21【特殊詐欺】ボイスフィッシング詐欺か 県内企業が1億9000万円をだまし取られる【新潟】
2回に分けて現金合計約1億9000万円が不正送金されていることに気づく
県内にある企業が金融機関の担当者を名乗る男から、偽のインターネットバンキングのサイトを通じ約1億9000万円をだまし取られる詐欺被害がありました。県警は、自動音声を利用した「ボイスフィッシング詐欺」とみて捜査しています。
警察によりますと、18日、県内の企業に取引先の金融機関を名乗り「会社情報を長期間更新していないので取引を停止した」という旨の自動音声電話がかかってきたといいます。職員が指示に従って電話を操作したところ、金融機関のネットバンキング担当者を名乗る男とつながり「送信するメールのURLにアクセスして会社情報を更新してほしい」などと指示されました。
企業の担当者がメールのURLを開くと銀行の偽サイトが表示され、IDとパスワードを入力してログイン。担当者の指示を受けながら会社情報の更新作業などをしたということです。
しかし、作業終了後に口座を確認したところ、2回に分けて現金合計約1億9000万円が不正送金されていることに気づき、警察に相談したということです。警察は、自動音声を利用したフィッシング詐欺「ボイスフィッシング詐欺」とみて捜査しています。
県内では同様の手口の被害が複数確認されていて、警察は金融機関の担当者を名乗る人物から連絡があった場合は、金融機関へ連絡して確認するなど慎重な対応をするよう呼びかけています。