• 現在のお知らせはありません。

2026年06月25日(木)本日の番組表

UXニュースNEWS

2026.06.24【特集】ワゴン車が駆けつける!高齢者の孤立を防ぐ「動く居場所」【新潟】

【特集】ワゴン車が駆けつける!高齢者の孤立を防ぐ「動く居場所」【新潟】
柏崎市・刈羽村・出雲崎町で活動『ポンエース号』
高齢者の孤立を防ぐ新しい取り組みです。柏崎市を中心に高齢者のもとに『ワゴン車』で駆けつけ、団らんやレクリエーションの場を提供している男性がいます。ユニークな試みを取材しました。

停車している1台の『ワゴン車』から聞こえてきたのは、にぎやかなおしゃべり!このワゴン車、5月から柏崎市を中心に高齢者のもとに出向いて〝いこいの空間〟を提供している通称『動く居場所』です。料金は30分200円。車内のシートに座っておしゃべりをしたり歌をうたったり、楽しいひとときを過ごせます。

このサービスを手掛けている押見敏昭さん(60)です。

■押見敏昭さん
「もし車のなかで歌いたいという人がいたらこの本の使える曲がこれなので、チェックが終わったら私が綴(と)じましょう。」

会議室を借りて、ボランティアスタッフとともに午後の活動で使う歌の本を製本していました。どれも戦後まもなく~80年代に流行した曲です。

■押見敏昭さん
「ご年配の方であれば、みなさん一緒に歌ったりもできる。『またいつ来てくれるの?』みたいな場所にしていきたいのが自分の思い。」

押見さんは普段、障害者・高齢者の支援を手掛けるNPO法人のスタッフとして働いています。その傍ら、5つのボランティア活動にも参加。そうした活動のなかで、外出の機会を失い人との会話や交流が減っていく高齢者の存在に気づきました。『動く居場所』を始めたきっかけです。

■押見敏昭さん
「昼間ずっと一人ぼっちで、じつはおばあちゃんおじいちゃん寂しい思いしている人をなんとかしたい。もし自分の隣の人が孤立・孤独死したよって、そんな寂しい話はないわけですから。そういう意識の啓発になっていけばいいかな。」

活動で使うワゴン車、その名も『ポンエース号』。本を読む場所として使ってもらうことも意識したネーミングで、車内には多くの人から寄せられた本を積んでいます。そこには寄付した人のメッセージも。

■押見敏昭さん
「相手と文通するみたいな、本でつながるのもひとつかなと思って。世代的にはそんなやりとりができたらなと、本もひとつのテーマにしている。」

こだわったのが、シートです。

■柿木哲哉記者
「これ座らせていただくとやわらかい。座り心地もいいです。」

■押見敏昭さん
「ある程度、2~3時間もいないにしてもくつろげる空間じゃないといけない。サロンなので座り心地がいいというのを考えたかった。」

歌の好きな人に楽しんでもらえるようカラオケも設置。ワゴン車の購入費用250万円は自費で賄いました。

■押見敏昭さん
「手軽に使えるというところでワゴン車を選びました。少人数でも楽しく過ごせそうというのは大事にしたところ。」


―――――
午後1時半、活動がはじまりました。今日の利用者は柏崎市荒浜地区の人たちです。

■80代
「今日は楽しかったから、ほっぺも真っ赤。」

■70代
「びっくりしましたね、少しは進んでいるんだ。柏崎は全然だめだと思ったら、こういうこともやっているんだったら素敵。」

■2回目の利用 80代
「アットホーム。だんだん輪が広がってきている。気楽に利用できる方法になれば、広がりが期待できる。」

■押見敏昭さん
「高齢者の方が喜んでいるのとか、笑っているのは癒やし。『楽しかったよ』と言われるとやりがい感じる。」

課題は、活動費用です。利用者からもらう料金はお茶代と保険の費用に充てていて、ガソリン代など月3万円ほどの経費は押見さんの自費です。それでも参加者の負担を考え、料金の値上げは考えていません。

■押見敏昭さん
「こういった活動が継承していく。担っていけるようにしなくてはいけない。私のなかの理想像は、行政サービスの一環としてこういった活動が認知されて、費用が捻出できていければいいな。」

押見さんは、活動の行き先を募集しています。活動は柏崎市などで行っていますが、希望があれば県内どこでも駆け付けるということです。
ページのトップへ