• 『熱闘甲子園』が休止の場合は、以降の番組を30分繰り上げて放送します。機器によっては予約録画等が正常に作動しない場合がありますのでご注意ください。

2026年08月20日(木)本日の番組表

UXニュースNEWS

2026.08.20【特集】大正元年から続く「スポーツ用品店」柏崎で親しまれて114年【この町で~愛される老舗~|新潟】

【特集】大正元年から続く「スポーツ用品店」柏崎で親しまれて114年【この町で~愛される老舗~|新潟】
江戸時代まで歴史をさかのぼると今とは全く別の業態だった「北野屋スポーツ」
柏崎市で大正元年から続くスポーツ用品店。長く親しまれる理由と、店主の思いを取材しました。

柏崎市東本町にある『北野屋スポーツ』。今年で創業114年を迎えました。会長を務める12代目の遠藤聡子さん(72)。7年前に亡くなった邦彦さんとの結婚を機に約45年、店頭に立っています。

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「柏崎でスポーツを楽しんでいる人や選手を応援する地域密着型を売りにしている。しっかりとお客さんに近づいて説明をしっかりとして売るようにしている。努力している。」

北野屋は、様々な競技で使う道具はもちろん地元の学校で使われる体操着や体育館の用具まで、幅広い商品を取りそろえます。大正元年からスポーツ用品店として営業していますが、江戸時代まで歴史をさかのぼると今とは全く別の業態でした。

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「これは船たんす。北前船の船差しで少し上の位の方だった。よく分かるものでいうと豆を量るマスや、寺に納める大きなろうそく立ての販売などもしていた。」

明治末期には、紳士服や学校制服などを販売。あるきっかけからスポーツ用品店へと姿を変えていきます。

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「大阪の問屋に制服などを仕入れに行くときに、学校の先生から一緒にグローブやバットを買ってきてというご要望などがあって、時代とともに変わってきた。スポーツ店としてはスキーをやったり、野球など。これはベーブルースの時代の道具、これは長嶋茂雄さんが柏崎に来たときのもの。バッティングの実演をしたのでしょうね、これは長嶋さんのサインボール。」


2025年、13代目の社長に就任した泰裕さん。母・聡子さんからバトンを引き継ぎました。

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「小さいころはお店の商品の中で遊んだりしていて、中学校3年生の三者面談のときに店を継ぎたいと伝えた。」

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「そう思っていたのかと、うれしかった。幼稚園のころ、店の中を通ると『あそこのシューズのひもが取れているよ』と気が付いていた。そういったセンスは商人向きだと思っていた。」

幼いころから慣れ親しんだ店を継ぐために、大学卒業後は栃木県のスポーツ用品店で3年間修業しました。

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「他のお店のことを学んできたなさいと修業に行かせてもらった。」

地元を離れているとき、思わぬ出来事が起こります。

2007年の中越沖地震。
店舗への被害はほとんどありませんでしたが、売り上げは激減しました。

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「どん底でしたよ、誰も買い物に来ないし。公的資金を借りた。」

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「被災してしまった柏崎を見て、自分の店を守るうえで何ができるか考えながら仕事をしていた。」

地震から3年後、修業を終えて柏崎に戻った泰裕さん。経営を立て直すため新たなプロジェクトを任されました。

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「帰ってきてすぐに新潟市の店の立ち上げ。」

県内では数少ない野球道具専門店『野球工房 北野屋』を2011年にオープンさせました。

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「修業した店が野球用品が強い店だった。修業でだいたいのことをやらせてもらい、柏崎に帰ってきて自分のマインドをどう落とし込むか毎月話していた。」

専門スタッフによるグローブの修理や型付けなどが評判を呼び、売り上げは年々右肩上がり。

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「技術があってこそ、直して使って愛着を込めて10年もののグローブもある。」

北野屋の経営再建につながりました。

個人経営のスポーツ用品小売店の事業所数は、後継者不足や大型スポーツ店の進出などで県内も減少傾向です。それでも北野屋が長年愛され続ける理由は〝受け継がれてきた教え〟にあります。

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「売れる店にするにはファンがつかなければ駄目だと、前社長からも言われていたこと。」

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「スポーツ店はどこでも同じものを売っている。そのなかでも『あなたから買う』『あなたから買うんだよ』と言ってもらうためには、お客さんが何が欲しいか、どういう悩みがあるかを受け止める。」

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「ファンがいるからこそ店に来てもらえているということを大切にしながら、店を作ったのは良かった。」

■中学3年生
「悩んでいたら『どういうのがいい?』と話しかけてくれたり、話しやすくて良い人がたくさんいます。高校野球で甲子園に出て、甲子園の砂をこの店に持ってきて、恩返しできるような選手になりたい。」

北野屋は、地域との関わりを深めようと小・中学生向けのスポーツ大会を主催しています。柏崎の本店では新たな取り組みも。

中学生たちのお目当ては・・・、世界的に人気が高まっている『ピックルボール』です。夏休み中の子どもたちが気軽に体験できるよう、店内に簡易的なコートを設置しました。

■中学3年生
「店員さんと話したりするため週1回くらい来ている。最近、外が暑いので涼しい場所でスポーツできるのはすごく楽しいし、たくさん来たい。」

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「スポーツ振興という形で新しいチャレンジをしながら、子どもたちのためにピックルボールの体験などをやらせてもらうのが、いまの北野屋の使命だと思っている。」

これからもスポーツを通して、地元を活気づけます。

■12代目 遠藤聡子会長(72)
「若い世代にバトンタッチして、自分のやりたいことをやればいいんだと。仲間を増やしていって商売してもらえればと思う。もうパソコン分からない。」

■13代目 遠藤泰裕社長(41)
「中学生の部活動がなくなったり、スポーツする機会がなくなってきているので、そういった人たちをみんなファンにして北野屋の名前を残していけるような経営をしていきたい。」
ページのトップへ