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2026.03.13【特集】少年院で20歳に「振り返ると後悔ばかり」両親への言葉で語る 悔恨と決意:新潟少年学院の在院生を取材【新潟】

【特集】少年院で20歳に「振り返ると後悔ばかり」両親への言葉で語る 悔恨と決意:新潟少年学院の在院生を取材【新潟】
長岡市の新潟少年学院で〝二十歳の思い〟を取材
少年院は、罪を犯した少年を収容し矯正教育を行う施設です。この少年院のなかで二十歳を迎える人たちがいます。犯した罪と向き合い、更生を目指すなかで何を思うのか。長岡市の新潟少年学院で〝二十歳の思い〟を取材しました。

「二十歳の決意。私の人生、いま振り返ると後悔ばかりです。この少年院送致が決まり、自分を変えられる最後のチャンスだと思い、やるべきことから逃げず生活しています。いままでたくさんの人に迷惑をかけてきた分以上に社会に貢献し、恩返しできる人間になります。」

長岡市の新潟少年学院。
家庭裁判所から保護処分として送致された16~20歳の少年53人が収容されています(3月4日時点)。基本的には11カ月にわたり高卒認定試験のための授業や職業指導などの矯正教育を行い、少年が社会復帰できるよう支援します。

■久志さん(仮名・19)
「今年で20歳になります。」

19歳の久志さん。2025年5月に入院し、少年院で二十歳を迎えます。

■久志さん(仮名・19)
「少年院に入る前、友達と不良行為を窃盗や薬をやっていて、結構たくさんショッピングモールでブランド品やバイクも盗んでいました。」

高校1年生のころから友達と2人で窃盗を繰り返していました。

■久志さん(仮名・19)
「薬でお金が減っていくので仕事もしていたが、結局 薬をやっていると生活習慣も悪くなって(仕事も)辞めて盗んでお金にして悪い習慣になっていました。」

アルバイトで月20万円以上を稼いでいましたが、大麻やコカインなどの薬物にすべてつぎ込んでいたといいます。かつてはサッカーに打ち込み、プロの選手を目指していました。

■久志さん(仮名・19)
「普通の家庭だと思うんですよ、僕は。大きな夢があって、その夢を諦めてから友達といる方が楽しくなっちゃって。(両親と)ほとんど毎日口げんかみたいなのをしたり、家にも帰っていなかったのでほとんどしゃべっていなかった。」


ここには、特殊詐欺に手を染めた少年もいます。

■敦さん(仮名・18)
「ここに来たのは詐欺で来ました。高齢の方をだますオレオレ詐欺ですね。」

敦さんは、15歳ごろから地元の友達の紹介で現金などを受け取る『受け子』や、キャッシュカードで現金を引き出す『出し子』として詐欺に加担するようになりました。

■敦さん(仮名・18)
「どこかの駅で待機して住所が来たら行ってみたいな。中学生でアルバイトもできないけど、その時期から夜遊びもしてて遊ぶお金欲しさに。親に知られないし、未成年だけどできる仕事があるというのでおいしい話について行った。」

家族とは別居し、生活費が必要だったといいます。
被害者をだました、その手口はー

■敦さん(仮名・18)
「『病院の先生の息子役』として(被害者宅に)行って『次男が病気になったから手術をするのにお金が必要』という設定で。」

高齢女性からだまし取ったのは500万円。受け子として1000万円を受け取ったこともありますが、敦さんには1円も入りませんでした。

■敦さん(仮名・18)
「本当に何も考えていなくて、だまし取ってもこのお金がいくら自分に入るか。500万円って聞いたら多いように聞こえるが、意外と持ってみたら軽いなと。自分も指示の下で動いているから仕方ないと自分のなかで割り切ってやっている部分もあった。」

被害者に対してはー

■敦さん(仮名・18)
「安易に詐欺に関わったのは、取り返しのつかないことなので申しわけないと思っている。被害者に直接お返しはできないですけど、罪の意識は忘れたくないと思っている。」


新潟少年学院では毎年、成人式と同じ時期に20歳を迎える在院生が参加する『二十歳を祝う会』を開いています。

■新潟少年学院 九重明大さん
「あらためて自分が成人になったときの決意を全体の前で発表して伝えることで、自分自身の考えを整理する。今後どうやって生きていきたいか、どういう大人になりたいか、自覚してもらいたいという意識を持たせることを目的として実施。」

■久志さん(仮名・19)
「少年院送致が決まって、成人式に出られないというのは頭の片隅にはあった。成人式は社会で出たかったという気持ちもあるが、いままで悪いことをしてきたのでそれも償いだと思って。」

少年院での生活を経て、久志さんには新たな目標ができました。

■久志さん(仮名・19)
「仕事が決まって、またスポーツを始めようという目標ができたので、両立して社会に帰ったらやりたいというのが一番の目標。次、犯罪して捕まったら刑務所なんですよね。刑務所入ったときには後悔するというのが想像つくので、絶対犯罪をしたくない。」


迎えた『二十歳を祝う会』当日。
今年度二十歳になる11人のほか、保護者や在院生が出席しました。久志さんが述べたのは〝両親への言葉〟でした。

■久志さん(仮名・19)
「たまに夜遅く家に帰ると、いつも晩御飯が用意してありました。家に帰らない私を心配し、ほとんど夜は寝ずに僕を待ち続けてくれました。何度も裏切り、何度も悲しませてきました。本当にごめんなさい。これから苦しいことも、つらいことも、諦めたくなることもあると思いますが、決して弱い自分には負けず自分の決めた目標を達成できる人間になります。20年間愛情を注ぎ続けてくれて、ありがとう。」

■母親
「やっぱりそのときの子供の接し方どこがいけなかったかなと思ったけど、感謝を今日聞けたのでこれから出た後は自分次第なので、自分の目標に向かって頑張っていってもらえたらと。」

■久志さん(仮名・19)
「当時あまり言えなかった言葉やありがとうとか、素直な言葉で伝えられたので伝わったと思う。弱い自分に負けたくない、自分の弱いところに流されない・ぶれない人間になりたい。」
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