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2025年12月12日(金)本日の番組表

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2025.12.12【特集】懐かしいソフビ人形に駄菓子!西蒲区で80年続く「レトロ玩具店」【この町で~愛される老舗~|新潟】

【特集】懐かしいソフビ人形に駄菓子!西蒲区で80年続く「レトロ玩具店」【この町で~愛される老舗~|新潟】
約1000種類を販売する『はしもと玩具店』
新潟市西蒲区で約80年続く『玩具店』。懐かしさを大切にする3代目の思いを取材しました。

クリスマスシーズンに子どもたちが待ち望む〝おもちゃ〟。
新潟市西蒲区のまき鯛車商店街にある約1000種類を販売する『はしもと玩具店』。店を取り仕切るのは、3代目の橋本貴之さんと母・淑子さんです。店内には懐かしいおもちゃや駄菓子が並びます。

なかでも人気は、ソフトビニールでできた〝ソフビ人形〟です。

■はしもと玩具店 橋本貴之さん
「昔から作られている人形で特撮のヒーローや怪獣たちが多い。」

昭和40年代にはやったソフビ人形を中心に取りそろえていて、当時 子どもだった40~50代が多く訪れるそうです。

■はしもと玩具店 橋本貴之さん
「(当時)映画や番組を見ていた懐かしさが一番多いと思う。コレクションをしている人以外にも、インテリアとして楽しむ人も増えている。」

職人の手でひとつひとつ当時のソフビ人形を再現するのが『はしもと玩具店』のこだわり。橋本さんは色の企画を担当しています。

■はしもと玩具店 橋本貴之さん
「『うちに昔このおもちゃあった』『友達が持っていた』『おもちゃ屋に並んでいた』という懐かしい色を再現するようにしている。」

ソフビ人形を求めて、県外はもちろんメキシコや台湾など海外から訪れる人もいるそうです。

■60年通う常連客
「購入で。ウルトラマンを支えているものは怪獣なんですよ。怪獣がいいんですよ。敵がいたからこそのヒーロー。」

常連客にとって『はしもと玩具店』は、子どものころの思い出が詰まった特別な場所です。

■60年通う常連客
「旧巻町の子どものおもちゃはここがスタートなので、パンダが初めて来たときのぬいぐるみもここで買った。」

■はしもと玩具店 母・淑子さん
「結構遠いところからも来られるけれど、みなさんと顔見知り。だからうれしい、それが一番の生きがい。」

子どもたちに人気なのは〝駄菓子〟。
物価高に負けず、価格はひとつ13円から。定番の駄菓子が並び、子どもたちの憩いの場になっています。

■子ども
「おいしい。」
■新潟市西蒲区から
「選ぶときも子どもと『こういうのがおいしい』『これはこういう味だよ』とか(店の人が)教えてくれたりして、自分の好みでいっぱい入れて(子どもが)思ったよりいっぱい買っていた。」

■小学5年生
「いっぱいお菓子があるから買って食べるのが楽しい。」
「(店の人は)しゃべりやすいし、色々話を聞いてくれる。」

■40年通う常連客
「子どものときからある『街のおもちゃ屋』なので長く使っている。昔ながらを変えないでくれているのが一番いい。」


創業は1946年。祖父・寛一さんが現在の場所で玩具店を始めました。当時は、日本人形やこいのぼり・クリスマスツリーなど、季節ごとの飾り物が人気でした。

短大を卒業後、地元の金融機関で働いていた橋本さん。約15年前、2代目の父・和雄さんを亡くしたときに店を継ぐことを決意しました。

■はしもと玩具店 橋本貴之さん
「母は嫁いだ身だから(店を)閉められないと言った。母を助けるためとか、最初で最後の親孝行だと思って継ごうと思った。」

■はしもと玩具店 母・淑子さん
「継いでくれるなんて思いもしなかった。(金融機関に)勤めているときは全然 店には来ないし、自分でソフビ人形に力を入れだしたので良かった。」


地元の旧巻町のご当地グルメ・焼きそばにカレーソースをかけて紅ショウガを添えた『カリーナ』の復活に携わるなど、橋本さんは商店街の活性化にも力を入れています。

■はしもと玩具店 橋本貴之さん
「カリーナを食べに来た人が他の店を回ってくれたりした。旅の目的地になる店と商店街になればいいと思う。」

こちらの常連客は、入ったばかりのボーナスで自分へのご褒美を買おうと『はしもと玩具店』を訪れました。

■10年以上通う常連客
「いつも買っている駄菓子とベイブレードを買いに。せっかくだから買えなかった物を買おうかなと思って。」

決まって買うのが〝ビンのコーラ〟。

■10年以上通う常連客
「ビンのコーラを売っているのはここぐらいだと思うので、価値があるのでおいしいです。」

橋本さんを支えているのは、店を訪れた人たちの〝笑顔〟です。

■はしもと玩具店 橋本貴之さん
「商売は『人を幸せにすること』なのかなと気づかされた。それで続けようと思ってきた。一日一日お客様に喜んでいただくことをやっていった結果。10年、20年、30年と店が続いていくのでは。」
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