2025.10.07空席のまま・・・再会誓うコンサート 横田めぐみさん61歳 同級生の思い【新潟】
同級生たちが再会を誓う15回目となるチャリティーコンサート
48年前、中学1年生で北朝鮮に拉致された横田めぐみさんが5日に61歳の誕生日を迎えました。この週末、同級生たちが再会を誓うコンサートを開きました。
15回目となるチャリティーコンサート。めぐみさんとの再会を願い、同級生らが毎年開いています。
めぐみさんのために用意された席は、今年も空いたまま-
■横田めぐみさんとの再会を誓う同級生の会 池田正樹代表
「本当は『おかえりなさいコンサート』というパンフレットを作っていた。帰ってこないので『再会を誓う』という本日のプログラムにしました。」
横田めぐみさん。1977年11月15日、当時通っていた新潟市の寄居中学校からの下校途中に北朝鮮に拉致されました。母親の早紀江さんは、ビデオメッセージで思いを語りました。
■めぐみさんの母・横田早紀江さん
「もう50年近くもめぐみちゃんたちは日本の土を踏むことができていません。日本に帰ってくる日を本当に心から待ち望んで祈っておりますので、どうかこれからも心強くご支援いただきますようによろしくお願いいたします。」
コンサートには、めぐみさんの弟・哲也さんや北朝鮮でめぐみさんと交流のあった拉致被害者の曽我ひとみさんも出席しました。
■拉致被害者 曽我ひとみさん
「異国でできためぐみさんは、私にとって妹。大好きな大好きな妹です。今も変わりはありません。めぐみさんと1日も早く早紀江さんが抱き合って、大きな涙を、うれし涙を流してほしいと今 心から思っています。」
11月で拉致から48年―
母・早紀江さんは2026年2月に90歳を迎えます。いまだ帰国が果たせていない拉致被害者の親世代は、早紀江さんひとりとなりました。
■めぐみさんの弟・横田哲也さん
「母の年は89歳になりました。元気にはしているものの年相応に弱っていますので、本当に心配しているところであります。本当に1日も早く帰国してもらって、母に会ってほしいと思っています。」
同級生たちも、めぐみさん、そして早紀江さんへの思いを語りました。
■同級生 丸山善昭さん
「早紀江さんにはめぐみさんとの思い出が13年分しかない。どう考えても足りないどころじゃない、少なすぎる。」
■同級生 真保恵美子さん
「早紀江さんとめぐみさんが一緒に暮らして、めぐみさんが早紀江さんの世話を焼いてあげられる時間を、一刻でも早く取り戻していただきたい。」
コンサートの終盤には、早紀江さんが電話で娘の帰国を待つ思いを語りました。
■めぐみさんの母・横田早紀江さん
「11月が来るとまためぐみちゃんのいなくなった日のことを思い出して、とても悲しい。子どもたちだって向こうで病にかかっているかもしれない。本当に何も見えない中でのこの50年近い年月は、地獄のようななんとも言いようのない悲しいものです。」
電話の中でこの日、自民党総裁に就任した高市早苗氏について早紀江さんは、「本当に心を込めてこの問題に取り組んでいただきたい、もう本当に時間がない」として、早期解決の重要性を訴えました。
そして、同級生たちは哲也さん・曽我さんとともに『翼をください』を合唱。めぐみさんとの再会を誓い、思いを一つにしました。