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2025年12月12日(金)本日の番組表

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2025.12.11【特集】誕生や別れ、人間の生活をおびやかす動物の出没も・・・注目集めた動物たち:シリーズ新潟2025①【新潟】

【特集】誕生や別れ、人間の生活をおびやかす動物の出没も・・・注目集めた動物たち:シリーズ新潟2025①【新潟】
県内で注目を集めた〝動物たち〟
新潟の2025年を振り返るシリーズ企画。1回目は、県内で注目を集めた〝動物たち〟をカメラが捉えた貴重な映像とともにお伝えします。


【ゴマフアザラシ】
■白井希咲記者
「ゴマフアザラシの赤ちゃんです。毛並みが白くてお母さんの近くに寝そべっています。」

4月、新潟市のマリンピア日本海で〝ゴマフアザラシの赤ちゃん〟が生まれました。
名前は『ルナ』。父親・テルと母親・きなこから1文字ずつ取りました。

■県外から
「かわいい。(Q.どこがかわいい?)顔!」
■埼玉から
「小さいところがかわいかった。」

マリンピア日本海で、ゴマフアザラシの赤ちゃんが生まれたのは6年ぶり。12月5日時点の体重は49.7kgで順調に成長しているそうです。


【コウノトリ】
5月、上越市で撮影されたのは国の特別天然記念物に指定される〝コウノトリ〟です。
電柱の上に巣をつくり、卵を抱く姿が確認され無事にひなが誕生しました。上越市内では2年連続の繁殖となります。

■住民
「来年もひなが生まれてくれるといい。上越にもう少しコウノトリが増えてくれるといい。」

その3カ月後-
約600km離れた北海道のせたな町でコウノトリの姿が目撃され、個体を識別する足輪から上越市で生まれた3羽と確認されました。

■撮影者
「ずっと3きょうだいで歩いている感じで、仲良く3きょうだいが過ごしていました。」

来年も『幸せを運ぶ』コウノトリの繁殖が期待されます。


【コザクラインコ】
■富沢菜々アナウンサー
「こちらが『コザじい』結構動くんですね。」
■飼育員
「そうですね、いま起きたばかりなので。」

こちらは、悠久山小動物園の〝コザクラインコ〟。
名前は『コザじい』。コザクラインコの寿命は平均10~15年と言われていますが、コザじいは推定20歳。人間では約100歳にあたる『ご長寿インコ』です。

■来園者
「かわいい~。」
■来園者
「丸っこくて、かわいい。」

普段の様子はSNSにアップされ、その愛くるしい姿を見るため県外から訪れるファンも。じつは『コザじい』捨てられたインコでした。

■飼育員 池嶋康太さん
「ケージに入って他の子たちと一緒に捨てられていたところを保護された。うちに『飼育してもらえないか』と依頼が来て、そのままうちで飼育することになった。」

それから20年、園内の人気者になりました。温かい日中は日なたぼっこすることも。羽を温めていたら…ウトウト…すっかり夢の中です。

■来園者
「あんまり無理しないでゆっくりしていてもらいたい。」

みんなから愛されたコザじい。11月5日、老衰のため約20年の生涯を終えました。前日まで元気にエサを食べていたそうですが、突然のお別れとなりました。

■来園者
「ここに来ると毎回見ていたのでアイドル的な存在でした。今までありがとうという感じですね。」

■飼育員 池嶋康太さん
「『長い間 本当にお疲れ様でした』と伝えたいですね。多くの方に愛していただいたので、コザじいもとても安らかに天国にいけたと思っています。」


【トキ】
こちらも11月に26歳でその生涯を終えた〝トキ〟の『優優(ユウユウ)』。
1999年に中国から贈られたオスの友友(ヨウヨウ)とメスの洋洋(ヤンヤン)の子で、国内初の人工ふ化により誕生しました。2021年まで佐渡トキ保護センターで繁殖活動を続け、68羽を巣立たせました。


【クマ・イノシシ】
人間の生活をおびやかす動物の出没も相次ぎました。

■目撃した女性
「え、待って待って待って。前にイノシシいるんだけど。ちょっと待って。」

突然現れたのは5頭の〝イノシシ〟。
すると-

■目撃した女性
「イノシシ!イノシシ!ぎゃあ!待って、車に突進されたんだけど!」

まさに猪突猛進。体当たりでバンパーの一部が外れる被害に・・・。
県内では1990頭のイノシシが捕獲され、ケガ人も発生しています。


■撮影者
「親子だ、落ちちゃったんだ。」

今年、もっとも注目を集めた動物と言えば〝クマ〟。

■撮影者
「怖い。」

県内の出没は3300件を超え、過去最多に。

■入澤芽生記者
「こちらがクマの足跡と思われるものなのですが、私の手と比べてみると一回り大きいくらいの大きさです。」

住宅の近くなど、人里に現れる『アーバンベア』による被害も・・・。

■柏百花記者
「クマは、玄関のこちらのガラスを割って中に入ったということです。」

■住人
「まさか(クマが)入ってくるとは思わない。洗面所の洗濯物を入れるカゴだけが倒れていた。」

人身被害も相次ぎ、クマに襲われケガをした人は17人にのぼっています。

■クマに襲われた男性
「この辺で転んでクマが私の方に覆いかぶさるような感じ。そのとき、わき腹に一撃受けて顔を目の前で見た。命の危険をいま考えたら感じる。」

新発田市では、猟友会のメンバーがクマに襲われました。

■クマに襲われケガ 猟友会メンバー
「すぐかみつく。2~3回かまれた。」

顔をかまれ、鼻を骨折するなどのケガをしましたが、自らクマを駆除しました。

■クマに襲われケガ 猟友会メンバー
「血でぬれてすべって弾が取り出せない。なんとか取り出して駆除した。地域住民のためにボランティアでやってんだわね。」


一方、クマと遭遇した男性を愛犬が救ったケースも。

■永谷寺 吉原東玄住職
「(クマが)足のところに来たので、腰が抜けたようになって蹴飛ばした。そうしたらこの子が応戦というか、ほえて追い払ってくれた。すごい鳴き声、ビーグル犬だから。クマもおじけづいてひるんで逃げた。感謝しかないです。『命の恩犬』ですよ。」

クマ対策として、9月に始まったのが『緊急銃猟』。
住民に危険が及ぶ恐れがある場合などに、警察の許可がなくても自治体の判断で猟銃による駆除を行える制度で、県内でも実施が相次ぎました。

本格的な冬を迎えましたが、専門家は警戒を続けるよう呼びかけます。

■新潟大学 箕口秀夫名誉教授
「人里や市街地に出没していたクマは、まだエサを十分取ることができる状況だと冬眠に入らないということも考えられる。もう少し山よりは里に近いところで、クマに注意する必要がある。」

来年の秋も、クマの出没が相次ぐことになるのでしょうか。

■新潟大学 箕口秀夫名誉教授
「今年、ブナやドングリが凶作でクマの出没が非常に多かった。ブナはいまの冬芽の状況を見ると、来年の秋は豊作になりそう。(来年秋は)クマにとってエサの条件は良くなるのではないかと考えられる。」

箕口名誉教授によると、来年の春は状況は変わらずで、木の実が非常に少なく雪解け後は十分な注意が必要と話しています。
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