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2026.03.26【特集】鉄道のまちで110年つづく「三色団子」味を守る父と娘の思い【この町で~愛される老舗~|新潟】

【特集】鉄道のまちで110年つづく「三色団子」味を守る父と娘の思い【この町で~愛される老舗~|新潟】
御菓子司 羽入の『三色団子』
鉄道のまちとして知られる新潟市秋葉区の新津で、100年以上つづく和菓子店。全国にファンを持つ名物『三色団子』。大正時代から続く味を守る親子の思いを取材しました。

鉄道のまち・新津。明治30年に現在の信越本線が開通すると、その後3路線が乗り入れ県内の主要都市とつながる交通の要衝として栄えました。


この街で、100年以上の長きに渡り愛され続ける和菓子店。
それが『御菓子司 羽入(おかしつかさ はにゅう)』です。

出迎えてくれたのは、3代目の羽入由介さん。老舗の風格漂う店内には、おはぎや生菓子など伝統的な和菓子の数々。笹団子は定番のあんこだけでなく、変わり種のくるみみそ・生クリームなど5種類が売られています。

とくに目を引くのが…このパンダ!

■3代目 羽入由介さん
「シャレで作ったもので、ササつながりで好物のササにくるまってパンダがいたらかわいいと思って。」

■富沢菜々アナウンサー
「かわいい。食べるのがかわいそうな気がしますがいただきます。弾力がすごくあります。モチモチ。」

『羽入』が愛され続ける理由のひとつが〝お餅のおいしさ〟です。それを存分に味わえるのが、1916年(大正5年)の発売以来 110年にわたり愛され続ける『三色団子』です。こしあん、白あん、すりごまの3種類がびっしりと詰まっています。

■富沢菜々アナウンサー
「すごくなめらか。お餅もあんこも舌触りが本当になめらかで、つるっと溶ける感じがしますね。」

つづいて白あんも―

■富沢菜々アナウンサー
「すごい、豆の風味がふわっと。」

すりごまは、塩気と香ばしさがアクセントになっています。

■3代目 羽入由介さん
「もともと鉄道の旅のお供としてできているので、駅弁の発想と一緒で下にご飯ではなく団子が詰まっていて、上に具材がのっているような感じであんこがのっている。1つのアイテムで100年くらい売れているものはそんなにはないので、ありがたいなと本当に思っています。」


『三色団子』の仕込みは、毎日早朝からスタート。
この日は、由介さんの娘・千晶さんが担当します。創業当時からのこだわりが〝作り置きをしないこと〟。その日販売する餅は、必ずその日の朝に作ります。

■3代目 羽入由介さん
「単純にお米と水だけでできているので日持ちもしませんので、〝変わらぬ味〟をとなるとやっぱり毎日毎朝作るしかないですね。」

1年ほど前までは、創業当時から使い続けた石うすで餅をついていましたが、いまは負担軽減のため機械でついています。しかし、細かな調整には人の手が欠かせません。

■3代目 羽入由介さん
「時期によってお米によって水分がちょっと違ったり、その日の気温によって水加減が難しくて。そこは職人の勘で。」


餅ができたら、箱詰め作業へ。
この日作るのは300箱。容器に餅を並べる単純な作業に見えますが、ここにも「変わらないものを作りたい」という思いが込められています。

■3代目 羽入由介さん
「うまくやらなかったら、こんな風にどうとでもなるんです。同じ間隔で、同じような高さで並べる。その気持ちだけで、同じものを作ることができあがっていくと思っています。」


続いて、あんこ作り。
白インゲン豆から作られた白あんを、中火で40分~1時間ほどかけてゆっくりと炊き上げます。

■3代目 羽入由介さん
「うちのあんこは、なるべく豆の味をちゃんと感じられるように時間をかけて炊く。水分をしっかり飛ばして。煮詰める具合によって、甘さの感じとか食感も変わってきちゃうんですよ。本当に職人さんの勘で、シワとか煮詰まってきた泡の度合いで判断しないといけない。」

長年の勘と確かな技術。
職人たちが守り続ける創業当時の味は、今も昔もこのまちで愛され続けています。

■訪れた客
「(三色団子は)昔から駅で売っていました。懐かしい気がします。」
「50年以上は買っているかな。」
「おいしいから好きなんです。」


羽入自慢の『三色団子』は、2年前に全国から注目を浴びる出来事がありました。

■3代目 羽入由介さん
「藤井聡太さんが鉄道好き。乗ったりするのが好きというのもあったので、鉄道のお供なので食べてみたいなと思ったのかななんて。」

西蒲区の岩室温泉で行われた将棋の対局。あの藤井聡太さんがおやつに選んだのが『三色団子』でした。

■3代目 羽入由介さん
「地元の方も喜んでくれていますし、『良かった良かった』と言ってもらうことも多かったのでうれしかったです。」

羽入の歴史は110年以上。以前から砂糖や団子を販売していましたが、正確な記録が残っていないため『三色団子』を販売し始めた1916年(大正5年)を創業としました。3代目の由介さんは大学を卒業後、店を継ぐため都内や横浜でお菓子作りの修業をスタート。それから数年で父・博さんが他界。突然、3代目を継ぐことになりました。

■3代目 羽入由介さん
「分からないことだらけでした。みなさんに助けられながらやった。」

それから30年以上にわたり、和菓子に情熱を注ぎ続けてきた3代目。
現在は、妻の聖子さん、そして4代目の娘・千晶さんの支えが大きな力になっています。

■4代目 羽入千晶さん
「お客様から三色団子の思い出を聞くと歴史を感じる。重み・プレッシャーをちょっとずつ感じてくる。三色団子やうちのお菓子を好んでくれる方を大切にして、このまま続けていけたらと思います。」

■3代目 羽入由介さん
「いままでと同じことを続けて地域に根差して支持を得ていく。それしかやってこなかったですし、それを続けていくことが大事だと思っています。」
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